<第56回明治神宮野球大会:英明2-1北照>◇16日◇2回戦◇神宮球場 13年ぶり出場の北照は、英明を5本上回る12安打…

<第56回明治神宮野球大会:英明2-1北照>◇16日◇2回戦◇神宮球場

 13年ぶり出場の北照は、英明を5本上回る12安打を放つも1点しか返せず、初戦で姿を消した。北照は、プロ注目の最速149キロ右腕・中谷 嘉希投手(2年)が先発。初回、英明の4番・髙田斗稀捕手(2年)の初球に、球場掲示では最速の146キロをマークするなど、走者を出しながらも140キロ台中盤の強いボールを連発して3回までを無失点にしのいだ。4回表2死無走者の味方の失策から1点を失うも、4回74球4安打2奪三振と、まずまずの内容でマウンドを譲った。「(直前遠征で)本州に来てから調子は良かった。ただ、まだまだ自分はもっと良い投球ができると思う。全国の舞台で、自分の思っているボールをあまり投げられなかったのも、今の僕の実力」と、失点と自己最速150キロに届かなかったことを悔やんだ。

 徹底した筋力トレーニングで入学時から体重が18キロ増え、今春の浦和学院(埼玉)との練習試合では、自己最速149キロをマークした。当時の遠征では、ロッテ1位で健大高崎の石垣 元気投手(3年)から、指の力を鍛えるトレーニングやピッチングメニューの指導も受けた。「同じ北海道出身の健大高崎の石垣さんが155キロを投げているので、高校生のうちにそれを超えられるように」と、次の目標を口にした。

 5回からは北海道大会4試合を投げ切ったエース右腕・島田 爽介投手(2年)が、ヤクルトスワローズジュニアのメンバーとしてNPBジュニアトーナメントで優勝して以来、約5年ぶりに神宮球場のマウンドに上がった。持ち前の多彩な変化球をテンポ良く投げ込み、こちらも5回を投げて、先頭打者を不運な形で出した7回表の1失点に抑えた。「いっぱいお客様がいて、前(小学生の時)に見た景色とはまた違う景色が見えました」と島田。全試合先発完投した北海道大会とは違う2番手の登板となったが「多少抜けた変化球でも、中谷の真っ直ぐを見た後だと、簡単に打ち損じてくれたり、タイミングが合わなかったりといったことがありました」と、2人の継投に手応えを得ていた。

 安定感が収穫となった投の2本柱に対し、打は牽制死や走塁ミスがあり、好機の1本も出ず、12安打1点と課題を残した。7回裏は1点を返してなおも2死一・二塁のチャンスで、2番・森寅能左翼手(2年)が一塁内野安打を放った。相手一塁手が少しまごつく間に二塁走者の岩城輝雅二塁手(1年)が一気に本塁を狙うも、余裕のあるホームタッチアウトとなって好機を逸した。次打者が北海道大会6割と当たっていた畠山柊太右翼手(2年)だっただけに、悔いの残る走塁となった。続く8回の2死満塁も無得点に終わり、一度も追いつくことなく試合は終わった。上林弘樹監督は「判断力を磨かないと。そこがうちのチームの弱点」と、来春に向けての課題を指摘し、13年ぶりの神宮球場をあとにした。