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サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマが、左ふくらはぎの炎症により数週間離脱する模様。11月18日(現地時間17日、日付は以下同)、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。
同メディアによると、17日のサクラメント・キングス戦に欠場したウェンバンヤマは同日にMRI検査を受けており、2-3週間後に再検査が行われる模様。キングス戦の試合前は出場ステータスが「不確実(Questionable)」となっていたウェンバンヤマだったが、試合開始前に欠場が発表された。さらに数週間の離脱となったことで、チームが若き大黒柱の負傷に対して慎重に対応しているものと思われる。
ミッチ・ジョンソンHC(ヘッドコーチ)は、キングス戦でのインタビューで以下のようにコメントしている。
「ご存じの通り、ここ最近リーグで起こっていることを踏まえれば、ふくらはぎの張りを軽視してはいけないことは明らかです。彼に無理をさせたくありません」
昨シーズンのNBAファイナルでは、インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンがふくらはぎの痛みを抱えたまま強行出場を続け、第7戦でアキレス腱断裂に見舞われた。他にもジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)らが昨シーズンのプレーオフで相次いでアキレス腱断裂という悲劇に直面しており、ジョンソンの言う「最近起こっていること」はこの件を指しているものと思われる。
ウェンバンヤマが最後に出場したのは15日に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦であり、約38分間の出場で26得点に12リバウンド4アシスト3ブロックを記録。ウェンバンヤマはこの試合で、3試合連続となる25得点10リバウンド以上のスタッツを残していた。今シーズンの平均スタッツは26.2得点12.9リバウンド4.0アシスト3.6ブロックをマーク。いずれもキャリアハイを更新するペースとなっており、平均ブロック数はリーグトップに君臨している。
キングス戦では今シーズンから加入したルーク・コーネットがウェンバンヤマに代わって先発し、13得点3ブロックを記録した。また、ケリー・オリニクやビズマック・ビヨンボといったベテラン陣に対しても、ウェンバンヤマ不在を埋める役割が期待される。スパーズは現在、9勝4敗でウェスタン・カンファレンス5位につけている。
今シーズン更なる飛躍を遂げている“宇宙人”ウェンバンヤマの離脱はNBAファンにとっても悲しいニュースとなったが、まずは早期回復を願うばかりだ。スパーズは次戦、19日にホームでメンフィス・グリズリーズと対戦する。