史上初めてJRAのGI・26レース完全制覇を成し遂げた(有)サンデーレーシングだが、他にも多くの偉業を成し遂げている…

 史上初めてJRAのGI・26レース完全制覇を成し遂げた(有)サンデーレーシングだが、他にも多くの偉業を成し遂げている。そのうちの一つが10〜13年のジャパンCにおける、史上最多の同一馬主・同一JRA平地GI・4連覇。この4年間のレースを振り返りたい。

 まずは10年。この年は圧倒的1番人気のブエナビスタが勝利を収めたかに思えたが、直線で斜行したために2着降着。2位入線のローズキングダムが繰り上がりで優勝となったが、どちらもサンデーレーシングの所有馬だった。そして翌11年はブエナビスタが勝利。渋太く脚を伸ばすと、早め先頭のトーセンジョーダンをゴール前で捕らえ、前年の天皇賞(秋)以来となる6つ目のGIタイトルをつかみ取った。

 続く12年はジェンティルドンナとオルフェーヴルの名勝負だ。ともにサンデーレーシング所有の三冠馬がマッチレースを演じ、前者が僅かにハナ差、後者を競り落とした。そして13年はジェンティルドンナが連覇達成。横一線の追い比べから抜け出すと、外から迫るデニムアンドルビーを凌いでフィニッシュ。前年と同じくハナ差で連覇を成し遂げたのだった。

 意外にもその後、サンデーレーシングの所有馬はジャパンCを勝っていない。今年はクロワデュノールとブレイディヴェーグが参戦予定。12年ぶりの勝利なるかに注目したい。