<大相撲十一月場所>◇九日目◇17日◇福岡・福岡国際センター【映像】発生確率0.1パーセントの「珍手」 前頭九枚目・翠富…
<大相撲十一月場所>◇九日目◇17日◇福岡・福岡国際センター
前頭九枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)が前頭五枚目・正代(時津風)を“0.1パーセントの珍手”で下す逆転劇に大相撲ファンが湧いた。解説を務めた元小結の元人気力士も「滅多に見られない決まり手」と興奮気味に話した。
幕内最軽量115キロの小兵・翠富士と体重171キロの巨漢・正代の一番。立ち合い翠富士は前まわしを狙いにいくも、大きな正代がまわしを切ると圧力をかけて前に出ていった。土俵際に詰め寄られてピンチを迎えた翠富士は次の瞬間、正代の右腕を両手で掴み、鮮やかに投げて転がした。まさかの大逆転に館内大盛況、大きな拍手が沸き起こった。
決まり手は“網打ち”。日本相撲協会の公式サイトによれば決まり手ランキング41位、発生割合0.1パーセントの珍しい捻り手だ。ABEMAの実況席も“珍手”に盛り上がり、解説を務めた元小結の旭道山は「滅多に見られない決まり手。最初『網打ちってなんだ?』と、プロでも滅多に見られないものですから。今日は綺麗に決まりましたね」と大興奮。
実況の藤井康生アナウンサーは決まり手の名称について「漁ですね。魚を獲る、網を打つ体勢。投網をガッと引き上げるような形に似ているところから“網打ち”という決まり手に」と解説を加えた。
翠富士が“0.1パーセントの珍手”で体格差を制した逆転劇に、視聴者も「すごすぎて震える」「初めて見た!」「面白い動き」「お見事です」「マジシャンか」と驚きや称賛の声を上げた。(ABEMA/大相撲チャンネル)