ワールドシリーズで好リリーフを見せたクライン(C)Getty Images 今秋に怒涛の勢いでポストシーズンを勝ち進み、…

ワールドシリーズで好リリーフを見せたクライン(C)Getty Images
今秋に怒涛の勢いでポストシーズンを勝ち進み、球団史上初のワールドシリーズ連覇をやってのけたドジャース。多くのタレントを擁し、ケミストリーを深めているチームに対しては、賛辞とともに、小さくない批判も飛んだ。
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豊富な資金力を背景に数多の大型契約を締結させてきた。ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、大谷翔平、タイラー・グラスノー、山本由伸、ブレイク・スネルなど今季のドジャースを支えてきたナインは、その大半がいわゆる“外様”。目がくらむほどのオファーを受けた選手たちである。
一見すると、かき集めてきただけに見えるドジャースの強化方針に対する批判は否が応でも生まれる。第7戦までもつれた今季のブルージェイズとのワールドシリーズ後には、NFLフィラデルフィア・イーグルスの元スター選手、ジェイソン・ケルシー氏が「野球はクソだって話だよ。(ドジャースは)優勝をただカネで買っただけだろ。世界で一番馬鹿げている。エキサイティングだと? そりゃそうだろ。カネを出したら勝てるって分かってるんだからな」と酷評。議論百出の事態となっていた。
もっとも、舞台裏を知るナインは「カネさえあれば勝てる」と批判を真っ向から否定する。今季からドジャースの一員となった中継ぎ右腕のウィル・クラインは、米ポッドキャスト番組『The INCLINE』において「まぁクラブハウスにいない人間には簡単に見えるだろうね」と吐露。「そういうやつらほど俺たち全員がどれだけ努力しているかを見てない」と世間を見方に反論した。
「もちろんお金をかけた選手たちの能力は素晴らしい。だけど、勝てた要素は色んなところにあるんだ。ワールドシリーズだけで言えば、パヘスの好守だったり、ロハスのホームランがそうだ。投手陣で言えば、俺やエンリケス、シーハン、ロブレスキーがそれぞれの役割を果たした。だから、大金があるだけじゃ勝てないんだよ! 選手を買うだけで済むならもっと簡単に勝ってる。でも、連覇をしたのは野球界でも久しくなかったことだろ」
幾多の勝利は潤沢な資金だけでなく、何よりもチームケミストリーの賜物であると訴えるクラインは、こうも断言する。
「ワールドシリーズに勝つのは難しい。その中で2回勝つのはより難しいことなんだ。だから、周りの批判ってのは、本当にストレスだよ。大半の人々は俺たちみたいな給料が低い選手がどう貢献しているかを見落としているからね。とにかく野球で勝つのは簡単じゃない。札束をグラウンドにまき散らすだけじゃ勝てないよ」
名門で“英雄”の一人となったクライン。そんな25歳の批判を一蹴する言葉は、自信に満ちていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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