【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆血統で振り返るエリザベス女王杯【Pick Up】レガレイ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆血統で振り返るエリザベス女王杯
【Pick Up】レガレイラ:1着
昨年のエリザベス女王杯は、最後の直線で馬群を割ろうとするときに他馬と接触する不利があり、実力を出し切れず5着と敗れました。スムーズに走れた今年は楽々と突き抜けました。
スワーヴリチャード産駒は重賞9勝目。GIは4勝目となります。初年度の種付け料は200万円で、これが4年間続きましたが、初年度産駒がブレイクしたあとの5年目から1500万円に値上げしました。繁殖牝馬の質が劇的に上昇するのは今春誕生した5世代目の産駒からです。2027年にデビューする馬たちが大いに楽しみです。
母ロカはディープインパクトの姪で、桜花賞馬ステレンボッシュ、菊花賞馬アーバンシックの伯母にあたる良血です。レガレイラの他にドゥラドーレス(オールカマー2着、エプソムC2着、七夕賞2着)を産んでいます。
菊花賞馬アーバンシックは、レガレイラと父が同じで母同士が全姉妹、という関係です。母の父ハービンジャーはダンジグ系。父スワーヴリチャードは母方にダンジグを持つ配合パターンが成功しており、レガレイラ、アーバンシック、スウィープフィート、コラソンビートという4頭の重賞勝ち馬のほか、レディネス、パワーホール、ショーマンフリートといった活躍馬が出ています。
昨年と同じく有馬記念を目指すようなら、もちろん中心馬の一頭となるでしょう。ジャパンC組よりも余裕をもったローテーションを組めるのは大きなアドバンテージです。
◆血統で振り返るデイリー杯2歳S
【Pick Up】アドマイヤクワッズ:1着
父リアルスティールは、今回の勝利で初年度産駒から4世代連続で重賞勝ち馬を出したことになります。現在、総合種牡馬ランキングは第7位。ただ、フォーエバーヤングが稼いだ海外分の約23億円を足すと41億円あまりとなり、40億円のロードカナロアを抜いて第2位に浮上します。ちなみに、45億円で首位を走るキズナは、リアルスティールと同じ「ディープインパクト×ストームキャット」の組み合わせです。
母方にデインヒルを持つリアルスティール産駒は、函館記念を勝ったヴェローチェエラが出るなど走っており、連対率25.2%、1走あたりの賞金額233万円、勝馬率51.2%。リアルスティール産駒全体の成績(19.7%、171万円、39.2%)を大きく上回っています。ニックスといえるでしょう。
母の父ゾファニーは、ディープインパクト系の種牡馬と相性が良く、サンライズジパング(ダート重賞3勝/父キズナ)、リカンカブール(中山金杯/父シルバーステート)、サヴォンリンナ(忘れな草賞/父サトノダイヤモンド)などが出ています。本馬もこのパターンに当てはまり、父リアルスティールと血統構成がよく似たキズナを父に持つサンライズジパングとは全体の血統構成がよく似ています。
キズナ産駒は、リアルスティールと血統構成が似ているだけあって、母方にデインヒルを持つ産駒がよく走っています。サンライズジパングだけでなく、ジャスティンミラノ、エリキングなどが出ています。