<大相撲十一月場所>◇九日目◇17日◇福岡・福岡国際センター【映像】批判が殺到した「問題の行為」実際の様子 大相撲十一月…
<大相撲十一月場所>◇九日目◇17日◇福岡・福岡国際センター
大相撲十一月場所九日目、三段目の取組で“マナー知らず”な観客の振る舞いに非難が殺到する場面があった。視聴者からは「出禁で頼む」「まじやめろ」と厳しい声が相次いだ。
問題となったのは、三段目二十五枚目・羅漢児(二所ノ関)と三段目二十九枚目・大雷童(高田川)の一番での出来事。呼出に四股名を呼び上げられて東西の力士が土俵に登場すると、客席からは野太いダミ声で「らかんじー!」「だいらいどうー!」と声援が繰り返し飛び交った。
複数の観客が輪唱するように大声を上げるなか、取組では立ち合い勢いよく当たった羅漢児が果敢に突き押しで攻め切って勝利。だがその直後、客席からは祝福するためか指笛も飛んできた。押し出しで勝った羅漢児は3勝目を挙げ、敗れた大雷童は3敗目を喫した。
館内に響いた“過度な声援”に、ABEMAの視聴者は困惑。「どないした」「何いってるかわかんない」「急に盛り上がるな」「経緯もよくわかんない」と反響が相次いだほか、「酔ってる?」「出禁で頼む」「まじやめろ」「つまみ出せ」「すげえ声だ」「指笛やめろや」と批判の声も殺到した。
なお、この日は館内に何度も指笛が鳴り響いていた。
今場所は七日目の取組でも客席のマナーが議論を呼ぶ事態があった。前頭七枚目・美ノ海(木瀬)が前頭七枚目・阿炎(錣山)を送り出しで下した一番では、喝采を遮るような指笛が客席から繰り返し響いた。さらに、横綱・豊昇龍(立浪)と前頭四枚目・玉鷲(片男波)の立ち合い直前、野次が館内に響き、実況の藤井康生アナウンサーが思わず「ここはお静かにお願いします」と苦言を呈する場面もあった。
これまでもたびたび議論を呼んできた大相撲におけるマナーの問題。日本相撲協会は「大相撲観戦時のお願い」として「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」「その他相撲競技の進行及び施設管理の運営に妨げとなる、または他のお客様に迷惑を及ぼすと判断する行為」等を“お断り”としている。力士の応援に力が入ってしまう気持ちはわかるものの、誰もが気分よく観戦できるよう、他の相撲ファンに配慮することも必要だろう。
(ABEMA/大相撲チャンネル)