キャリア4度目のMVPを手にした大谷(C)Getty Images まさしく“大谷時代”を感じさせる戴冠劇となった。去る…

キャリア4度目のMVPを手にした大谷(C)Getty Images
まさしく“大谷時代”を感じさせる戴冠劇となった。去る11月13日(現地時間)に全米野球記者協会(BBWAA)はMLB両リーグの2025年シーズンMVPを発表。ナショナル・リーグでは大谷翔平(ドジャース)が3年連続4度目の受賞を果たした。
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次点となった“二冠王(本塁打&打点)”のカイル・シュワバーに合計ポイント160差をつける圧勝。それだけ大谷が再始動させた投打二刀流が鵜の目鷹の目の番記者たちに「図抜けた価値を持っていた」と印象付けた結果と言えよう。
今回の受賞によってMLBの歴代単独2位となる回数となった大谷。史上最多は、通算762本塁打を誇るバリー・ボンズの7回。筋力増強剤ステロイドの使用歴が明るみになるなど、何かと物議を醸すレジェンドだが、90年代から2000年代にかけて一世を風靡した存在感はいまだ唯一無二。そこを超えるとなれば、二刀流スターの価値もより高まっていくのは言うまでもない。
そうした中で大谷の“ボンズ超え”に太鼓判を押す声は強まっている。MLB通算152勝を挙げた名投手ジェイク・ピービー氏は、リーグの公式ネット局『MLB Network』の番組内で「もう彼を称賛する言葉が見つからない。この青年は、私が目にしてきた中で最高のアスリートだ」と強調。現球界で31歳のサムライがどれだけ抜けた存在であるかを熱弁した上で、自身も対戦経験を持つ大打者との比較を展開した。
「正直、私も以前までは『ショウヘイは本当にリーグトップクラスの打者と言っていいのだろうか』と疑っていた。もしも、どちらか一方に専念したらどこまでの記録を残せるかと考えてしまう時もある。でも、その両方をトップ3に入るレベルでこなせる。正直、(ボンズを超える)可能性はあると思う。まだ(投打の)どちらでも成績が落ちる気配がないからね。ショウヘイは8シーズンで4回、しかも全て満票だ。私なら結構な自信を持って『ショウヘイは止まらないぞ』って言うし、いずれサイ・ヤング賞とのダブル受賞だってありえると言う」
異次元の7度のMVPまであと3回。果たして、大谷が歴史的な快挙をやってのける日は訪れるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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