9月に東京で開催された世界陸上の男子3千メートル障害決勝で活躍した島根県浜田市出身の三浦龍司選手(23)=SUBARU…

 9月に東京で開催された世界陸上の男子3千メートル障害決勝で活躍した島根県浜田市出身の三浦龍司選手(23)=SUBARU=が10日、一時帰郷した。浜田市役所ではセレモニーがあり、「かっこいい!」と叫ぶ熱烈なファンらが駆けつけた。

 主催した市教育委員会によると、セレモニーの参加者数は、1月に市役所であったパリ五輪の入賞報告セレモニーから約50人増の約200人。三浦選手の人気と注目度の高まりを裏づけた。

 浜田市の下田真紀さん(41)は職場仲間3人で訪れ、遠くの三浦選手をスマホの画面に入れた形で自撮り。「世界に出た浜田の英雄。初めて見たけどシュッと細くてさわやか」と話していた。

 三浦選手は決勝のラストスパートで一時3位に浮上したが、最終障害を越えた後、後続選手と接触してバランスを崩し8位入賞に。そのシーンは全国で生中継された。

 セレモニーで、花束を受け取った三浦選手は「思い出深い、いい大会だった。次は期待に応えられるよう頑張りたい」とあいさつした。その後、恩師で浜田市陸上競技協会強化部長の上ケ迫(かみがさこ)定夫さんらと共に三浦大紀・浜田市長を訪ね、改めて入賞を報告した。(高田純一)