第44回大分国際車いすマラソン(大分県など主催)が16日、大分市内のコースで開かれた。海外13カ国からの参加者を含む1…
第44回大分国際車いすマラソン(大分県など主催)が16日、大分市内のコースで開かれた。海外13カ国からの参加者を含む179人が出場。選手たちは秋晴れの空の下、沿道の大きな声援を浴びながら疾走した。
最も障害が軽いクラスのフルマラソン(42・195キロ)では、男子はスイスのマルセル・フグ選手(39)が1時間17分51秒で2年ぶり12度目の優勝。女子はスイスのマニュエラ・シャー選手(40)が1時間38分55秒で6年ぶり5度目の優勝を果たした。ハーフマラソンでは、男子が久保恒造選手(44)、女子は中尾有沙選手(38)がそれぞれ優勝した。
大分県勢では、ハーフに初出場の女子選手2人が完走した。戸次美保選手(51)は、途中で時計の電池が切れ、タイムが分からず焦ったというが、制限時間内にゴール。「間に合ってよかった。沿道の声援が力になって頑張れた」と涙ながらに話した。
相川美晴選手(26)は、3カ月前に誘われて出場を決めた。練習は月1回しかできず、走ったのは最長でも5キロ。その4倍以上の距離を走り切り、「自分でもできるんだと思った。今年はドベ(最下位)だったので、来年はもうちょっと上にいければ」と笑顔だった。(横田千里)