KBOでは自動ストライク判定システムが導入されている 連敗街道は止まったが、明るい話ではなかった。韓国代表は16日、東京…
KBOでは自動ストライク判定システムが導入されている
連敗街道は止まったが、明るい話ではなかった。韓国代表は16日、東京ドームで行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国」第2戦で野球日本代表「侍ジャパン」と7-7で引き分けた。2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップから10連敗中だった日本相手に善戦はしたものの、母国メディアは「課題は依然として変わらない」と厳しい声を寄せている。
第1戦同様に、この日も先制したのは韓国代表だった。3回にソン・ソンムン内野手の2点適時打などで3点を奪った。しかし5回に逆転を許すと、以降は追いかける展開。それでも、7回と8回に1点ずつをあげると、9回2死からキム・ジュウォン内野手が大勢投手(巨人)から起死回生の一発を放った。
歓喜と興奮に包まれる韓国ベンチ。もっとも、長年の課題である投手力に関しては2試合でも弱点を露呈した形だ。第1戦は計7投手を起用し、8イニングで11四死球。この日も5回までに8四球を与えるなど、2試合で計23四死球だった。試合後に会見に応じたリュ・ジヒョン監督も「来年3月(のWBC)までにしっかり準備する」と指摘していた。
韓国投手陣の四球連発の一因として、韓国プロ野球(KB0)で導入されているABS(自動ストライク判定システム)が挙げられる。当初は機械によるストライクゾーンの判定に戸惑いもあったが、選手たちも徐々に慣れ、むしろ球審による“違い”という差がなくなった。とはいえ、WBC本戦ではABSは導入されておらず、“人間・審判”に適応する必要がある。
韓国メディア「OSEN」は「劇的に日韓戦11連敗の屈辱は免れた。しかし課題は依然として確認された試合だった」と2試合を総括。ドラマチックな展開に興奮しつつも、「しかし、結局のところ問題は投手陣」「投手力の課題は変わらない。ピッチクロックの導入で試合時間短縮が期待されたが、4時間を超える長時間試合となった(実際は3時間34分)」と、何度もピッチャーの制球力を指摘した。
侍ジャパンもメジャーリーガーや佐藤輝明内野手(阪神)など、必ずしもベストメンバーと言える陣容ではなかったが、若返った韓国代表が善戦したことも事実。かつてはWBCで結果を残してきた強豪国は果たして来年3月、復活できるだろうか。(Full-Count編集部)