◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 最終日(16日)◇ペリカンGC (フロリダ州)…
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 最終日(16日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
通算8アンダー21位の“数字”だけを見れば、今季初のトップ10入りを決めた2週前の国内ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」10位を下回るかもしれない。それでも、この舞台でしか得られない自信がある。西村優菜は「順位的に見れば結構落としちゃったので、ちょっとガックリ来るんですけど、いい内容だったなとは思う。このコースでここまで頑張れたのも3年やって初めて。ポジティブに予選会へ向かえるのかな」と明るかった。
10位と好位置からのスタート。しっかり伸ばした2日目、3日目に比べれば身体の動きの悪さを感じた中で、やはりピンチが先に来た。左奥にピンが切られた2番で、最も寄せるのが難しい左サイドに2打目をミス。急傾斜を上った先のボールを止められるエリアが極めて狭く、カップを過ぎれば奥にこぼれるリスクも見える状況でパターを使った3打目が手前に戻ってきた。再びパターを握った4打目で傷口を広げなかったこと、続く3番(パー3)でティショットをピンに絡めてバーディを決めた流れが評価できる。
突発的に出る右への大きなショットミスを起因として、米ツアー3年目で深刻な不振に直面した。「ホントにひどかったので…」。予選通過もままならず、米国に帯同してもらうこともあった中島敏雅コーチと二人三脚で毎日のように違う引き出しを試し、時にはゴルフを始めた時のように頭の中で“イチ、ニッ、サン”と初歩的なリズムを唱えて打ったことも。トライ&エラーは夏場を過ぎても続き、10月「ロッテ選手権」前後のタイミングでようやく復調を実感できるようになった。
序盤のバウンスバックから一気に伸ばし合いに加わりたかった思いはあるが、そもそもペリカンGCは過去2年で51位→予選落ちと苦手にしてきたコース。初日10ホールを消化して3オーバーに沈んだ状態からの巻き返し、池が近いエリアに2打目を落とすバーディで締めくくった最終日にかけて「少し自信が増えた感じはある」と話す。実際、21位は今季米ツアーで自己最高位でもあった。
127位だった年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)は115位へ。2シーズン守った80位までの「カテゴリー1」を手放し、一定の出場機会が見込める100位までの「カテゴリー11」に大逆転で滑り込むことはできなくても、本人はずっと予選会(Qシリーズ)のファイナルステージ(12月4日~/アラバマ州マグノリアグローブGC)に回る覚悟を固めてシーズン終盤を戦ってきた。
「来年もしっかりここ(米ツアー)で頑張れるように」。変わらぬ思いを迷わず口にできるだけの兆しを感じた72ホール。20日(木)開幕の日本ツアー「大王製紙エリエールレディス」(愛媛・エリエールGC松山)へのスポット参戦を挟んでから、3年ぶりにサバイバルの地・アラバマへと向かう。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)