◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(16日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)◇曇り(観衆4325…

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(16日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)◇曇り(観衆4325人)
来季の米レギュラーツアー参戦に向けて様々な準備に取り組む原英莉花は今大会前、不安ばかりをこぼしていた。「あんまり得意なコースじゃないんです。ティショットは立ちにくいホールが多い。2、3打目も受けたグリーンのスピンコントロールが難しくて」。過去出場6回でトップ10が2022年の7位だけ。予選落ち2回、30~40位台が3回と相性が悪い。
しかし、今年は違った。最終日は14位から出て6バーディ、1ボギーの「67」。3日連続60台での通算12アンダーで4位に食い込んだ。米ツアー切符獲得後の凱旋試合だった10月中旬「スタンレーレディス」は予選落ちに終わったが、今季国内2戦目は結果を出した。

主催者推薦で出場した3日間を「試合って楽しいなと思いました。今意識して取り組んでいることを試しながら(実戦で)プレーするって、本当に楽しかったです」という。内容は右に出がちなショットがやはり目立ち、3番(パー5)では右のがけ下に落とす大ミスもあったが、110ydの4打目を1.5mにつけるナイスパーで切り抜けた。試行錯誤しながら「アドレスの一貫性」というテーマに向き合い、スコアを作る姿は米下部ツアーを1シーズン戦い抜いたたくましさの成果かもしれない。

次週「大王製紙エリエールレディス」(19日開幕/愛媛・エリエールGC松山)にも主催者推薦出場が決まった。「もう少しティショットを安定させたい。コース自体は来週の方が好きなイメージがあるので」。実戦の楽しさを感じながら、シーズンを締めくくる。(千葉県長南町/加藤裕一)