◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(16日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー7…

御殿場コースの週末は両日1万人を超えるギャラリーが集まった

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(16日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆1万1256人)

土曜日は1万1611人、日曜日は1万1256人が御殿場のロープサイドを埋め尽くした。初日から4日間の来場者数3万3164人は、3万1451人を記録した2010年を上回る大会史上最多(記録の残る1992年以降)。また、男女を通じて今季の国内ツアーで最も多くのギャラリーが熱戦を見守った。

今季ここまで最多だった男子ツアー大会は2万4015人を集めた「Sansan KBCオーガスタ」、女子ツアーは2万2751人の「ワールドレディスサロンパスカップ」だった。

最終組にも大ギャラリー

1973年にスタートした三井住友VISA太平洋マスターズ(77年から現在の太平洋クラブ御殿場コースで開催)は、2022年に第50回大会を記念し無料で来場者を受け入れ、2万6702人を動員した。昨年2万7449人で当時を上回った大会は今年、延べ3万人をターゲットに設定。目標をクリアし、佐々木丈也・大会顧問兼エグゼクティブプロデューサーは「私ども三井住友カードはB to Cの企業で、カード会員さまや銀行のお客さまに向けて、大会のプロモーションができることも非常にありがたく思っています」と安どした。

石川遼は連覇を狙った今年、パッティングに苦労した

連覇での大会5勝目を狙った石川遼は通算1アンダーの30位でフィニッシュ。予選ラウンドで出遅れ、いずれもインスタートだった週末は両日「68」で回った。裏街道で引き連れた大ギャラリーを眺め、「本当に感謝しかないなと思います。家族で『土日はどうしようか』という時に、ここを選んでもらえるのが本当にありがたい」と語った。

大会アンバサダーとしてイベントにも参加

選手はトーナメントの主役であっても、興行のすべてではなく、その一部。「僕たちは(プレーの)レベルを上げていくことによって、(ファンにとって)お目当ての選手を増やすことを全力でやる」とプロゴルファーとしての責務について口にした。「海外のツアーに挑戦する選手もどんどん増えている。これから数年で、選手自身も自分の力を発揮することができれば、さらに日本のツアー盛り上がっていくんじゃないかなと思います」とプロゴルフの明るい未来を願っている。(静岡県御殿場市/桂川洋一)