◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(16日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)◇曇り(観衆432…
◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(16日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)◇曇り(観衆4325人)
年間ポイントレース1位の佐久間朱莉は最終18番でパーパットを沈めて、空を見上げた。「決められなかったなあ」。ランク2位の神谷そらが46位、3位の河本結が14位、4位の菅楓華が37位。残り3戦で逆転女王の可能性を残す3人が後退、伸び切らない中で単独4位なら年間女王を決められたのに、確定は来週以降に持ち越しとなった。
首位と1打差2位で最終組を回り、前半アウトで3バーディを奪って通算13アンダーでターン。最終的にインをパープレーにまとめていれば、優勝はなくとも2位タイで女王を確定できていたが、後半は3ボギーで「39」と崩れた。
「朝からショットもパットもフィーリングが良くなくて…」。シーズン残り2試合を前に後続を700pt以上引き離せばいい状況。今季5勝目なら無条件で確定とあって「勝てばいいんです」と話していたが、体が思うように動かない。「ちょっと右に滑りがちで、それを嫌がれば左につかまってしまう」というドライバー。それが全体に波及して、14番ではショートアイアンでグリーン奥バンカーに打ち込むなど、普段では考えられないミスもあった。
残り2戦で女王の可能性が残るのは2473.61ptで1位の自分と、1794.64ptで2位の神谷だけ。その差は678.97ptと神谷は逆転に2戦2勝が最低条件で、佐久間の絶対的優位はさらに強まった。「きょうのゴルフは年間女王にふさわしくない内容でした。逆に決まらずに良かったと思います」。19日に開幕する「大王製紙エリエールレディス」(愛媛・エリエールGC松山)で、文句ない内容で歓喜のゴールを迎えるつもりだ。(千葉県長南町/加藤裕一)