山梨学院の菰田は投打にポテンシャルを秘める逸材だ(C)産経新聞社 2025年のドラフト会議が無事終了し、スカウトの話題は…

山梨学院の菰田は投打にポテンシャルを秘める逸材だ(C)産経新聞社
2025年のドラフト会議が無事終了し、スカウトの話題は、2026年のドラフト1位候補が誰になるのかに移っています。
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アマチュア野球の取材歴が長いスポーツライターは言います。
「今年の1位は12人中、高校生はロッテの健大高崎・石垣元気と、オリックスの延岡学園・藤川敦也の2人のみでした。一方、来年は高校生に逸材が豊富です。今秋の関東大会を制した山梨学院の菰田陽生、今年の春夏甲子園で活躍した横浜の織田翔希、夏の甲子園で優勝投手に輝き、9月の侍ジャパン高校日本代表でもエース格として銀メダルに貢献した沖縄尚学の末吉良丞が『BIG3』と呼ばれ、1位候補とみられています」
特に投打二刀流で才能を誇る菰田のスケール感は、「右打ちの大谷翔平」として、大きな期待を集めています。
「194センチ、100キロの恵まれた肉体から、投手としては最速152キロの角度のあるボールを投げます。一方、打撃も素晴らしい。長距離砲としても魅力十分で、プレーヤーとしての伸びしろも十分。スカウトは投手か、打者か、今後のパフォーマンスをもとに見極めることになるでしょう。実績十分の織田、末吉は一冬越えての成長が楽しみです。ともにスケールの大きなエース候補と言えるでしょう」
そして大学生も、即戦力の剛腕2人に熱視線が注がれそうです。
ともに今夏、侍ジャパン大学日本代表として日米大学野球選手権の5戦5勝に貢献した仙台大の佐藤幻瑛、青山学院大の鈴木泰成です。
「佐藤は日米大学野球の第4戦で最速159キロをマークし、来秋ドラフトの主役になることを印象づけました。鈴木は東海大菅生時代から、プロ志望届を提出すれば上位指名もあり得ると評判の投手でしたが、好投手の育成に定評のある青山学院大でさらに成長。最速154キロのストレートは伸びがあり、カーブやフォークなど変化球も多彩で、チームを勝利に導く投球ができるのが持ち味です」
打者では同じく大学日本代表で快音を響かせた、明治大の外野手・榊原七斗が一番人気。走攻守三拍子そろい、パンチ力も十分のバットマンも、1位で消えることが有力視されています。
ここで気になるのは、巨人の1位が誰になるか。今季は先発投手が補強ポイントであることから、事前に1位を鷺宮製作所の左腕・竹丸和幸と公表し、一本釣りに成功しましたが、来季もスカウト陣は思案を重ねることになりそうです。
「大学生投手なら安定感の鈴木、スケール感の佐藤。打線強化へ、外野のレギュラーを任せられる榊原も欲しいでしょう。巨人の歴史を振り返っても、生え抜きの高卒投手が先発ローテの軸になってきた経緯があります。菰田か織田、末吉か――。巨人はシーズンの戦いぶりと上位指名選手が密接にリンクしてきます。最終的にどんな決断が下されるのか、予断を許さないでしょう」
来年も予測困難な熱いドラフトになることだけは、間違いなさそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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