『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(12)ジェイテクトSTINGS愛知 岩本大吾 後編(前編:岩本大吾は…
『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(12)
ジェイテクトSTINGS愛知 岩本大吾 後編
(前編:岩本大吾は関田誠大のトスに「鳥肌が立った」 今季は新しい仲間と、あと一歩届かなかった頂点へ>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社
選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
木兎光太郎(梟谷学園高校)、田中龍之介(烏野高校)
【ミドルブロッカー】
天童覚(白鳥沢学園高校)、青根高伸(伊達工業高校)
【セッター】
宮侑(稲荷崎高校)
【リベロ】
夜久衛輔(音駒高校)
「ウシワカ(牛島)は若干、昨シーズンに一緒にプレーした宮浦健人さん(ウルフドッグス名古屋)と少し雰囲気が似ているので選びました。サウスポーのエースで、とにかく決めてくれる。みんなも選ぶかもしれませんが、やっぱりいいですよね。
サイドは、僕のチームメイトのTJ(トリー・デファルコ)みたいなヤンチャなタイプが好きなので、木兎にしました。もうひとりはディフェンスもできる田中龍之介で。頑張れるし、ぶち抜いてやるという姿は共感できますね。
ミドルは自分と同じポジションで選ぶのが難しいんですが、ひとりは天童。自分とは違うキャラだからこそ好きです。もうひとりは、ブロックが強い伊達工の青根で。雰囲気は怖そうで誤解されがちですが、かわいげがあるキャラですね。
セッターは影山(飛雄)もいいんですが、僕は合わなさそうで(笑)。宮侑ならスパイカーをうまく使いつつ、一緒に上がっていける感じがあります。関さん(関田誠大/サントリーサンバーズ大阪)じゃないけど、スパイカーの性格まで見てくれそうですね。
リベロは夜久さん。春高で負けてめっちゃ泣くシーンがあるんですが、冷静な感じなのに情に熱いところがいいですね。お互いぶつかることはあっても、終わった時にありがたみに気づくというか......。"バレーが好き"という感じでやっている人を見ると、やっぱり『ええなぁ』って思います」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「インターハイ予選で負けたあと、鵜養(繋心)先生が言葉をかける食事のシーンもいいんですけど......月島(蛍)がワカトシをブロックで止めたシーンも好きですね。あの瞬間って、ミドルとしては何回やっても気持ちいいんですよ。シャットを超える気持ちよさはそうそうないんです(笑)。しかも終盤、拮抗した時に出ると自分も乗るし、チームも乗れるんです」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs稲荷崎高校
「北さん(信介)の『ちゃんとやんねん』というセリフには思い入れがあります。通っていた高校が(稲荷崎高校のモデルと言われている)尼崎高校で、実際に『そういうとこ、ちゃんとせえよ』という指導を受けていたので。水回りの掃除とか、通じるところが多いんですよ。
その教えは根づいていて、(早稲田大学時代の)教育実習でも生徒たちに『ゴミを拾ったら"1点"になるよ』と伝えました。普通なことこそ大事に。北さんはキャプテンだからこそ、言葉の重みも伝わりますね」
【プロフィール】
岩本大吾(いわもと・だいご)
所属:ジェイテクトSTINGS愛知
2001年2月10日生まれ、兵庫県出身。193cm・ミドルブロッカー。中学校からバレーボールを始め、市立尼崎高校時代には3年とも春高バレーを経験し、インターハイでは優勝。早稲田大では1年時から全日本インカレを3連覇。3年時には最優秀選手賞を受賞した。各カテゴリーの日本代表にも選出されている。2023年にジェイテクトSTINGS愛知に入団した。