◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 3日目(15日)◇ペリカンGC (フロリダ州)…
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 3日目(15日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
まさに真骨頂だった。1番のバーディ発進から、続く2番パー4はペリカンGCでも屈指の難関。この日はわずかにティイングエリアが前に出ていたといっても、西村優菜のセカンドは173ydが残り、アゲンストの風が吹いていた。
強い傾斜に守られたグリーン面は「なんかもう、落とすところの見た目が“たたみ1畳”くらいしかないんです…」と笑ってしまうほどの狭さ。ピン方向に打つなら縦距離の幅は5ydほどしかなく、右のくぼみに落とされないよう最大級の警戒が求められる。
そんなシビアな一打を、長い7Wで繰り出さなければならなかった。「とにかく球筋を決めて、球の高さを決めて、それをやり切る。無理だったらしょうがない!」。腹をくくったストレートボールで左5mにつけるスーパーショットは、続けて西村より短い距離から狙った同組のハンナ・グリーン(オーストラリア)とブルック・ヘンダーソン(カナダ)がグリーンを捉えられなかったことですごみが際立つ。
150㎝の小さな身体で、どうしても生まれる飛距離面の不利は精度で補い、キャリアを築いてきた。「(ライバルに対して)自分が絶対に外から打つシチュエーションでプレッシャーをかけていくっていう意味では、それが自分のスタイルですし、そうやっていかないと戦っていけない。そういうのが出たホールだったのかな」。スライスラインを決めきるパッティングも含め、渾身のバーディに少しだけ胸を張った。
3年連続の出場となる本大会にあって、2番でバーディを奪ったのは初めてのこと。7Wの2打目がピンを直撃した18番など、最後までショットで見せ場を作り続けた「67」で通算7アンダー10位に浮上して最終日を迎える。
3日目終了時点の成績をもとにした暫定ポイントランキングでは、来季一定の出場機会が見込める「カテゴリー11」のボーダーライン100位は今週予選落ちしたアリネ・クラウター(ドイツ)の215.467pt。127位の西村とは117.396pt差で、単独6位フィニッシュで得られる120ptなら届く計算だ。
それでも、本人はあくまで予選会(Qシリーズ)ファイナルステージ(12月4日~/アラバマ州マグノリアグローブGC)を見据えた姿勢を強調する。「予選会に向けてというところは、正直変わらない。一打一打に集中することができてきているので、そこを最後まで丁寧にできたら」。無欲を貫いた先にある結果をしっかりと受け止める覚悟だ。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)