◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(14日)◇ペリカンGC (フロリダ州)…
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(14日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
「こんなゴルフをしているくらいなら…」と強い言葉を使って自分自身を痛めつけた1年前を、吉田優利はよく覚えている。昨年はあえなく予選落ちを喫して2年連続の予選会(Qシリーズ)ファイナルステージ行きが確定したペリカンGCで、今年は少しの充実感を抱いて週末を迎えることができる。
初日の通過圏外76位から出だし10番でボギーが先行した。「きょうもちょっと雲行きが怪しいのかな…」とドキドキしながら、ズルズルいかずに14番(パー5)でバーディを取り返した。最難関18番で微妙な距離のパーパットを沈めて耐え、折り返して短いパー4の1番できっちりバーディを獲る流れも理想的と言えた。
こちらも難度3番目と厄介な2番パー4はひときわ警戒していたホール。7番か8番アイアンで迷うくらいだったという2打目の番手がこれまでよりも短いクラブで狙えたこともあるが、狭いグリーン面のピン下5mに乗せてバーディ逃がしのパーで終えられたことは内心うれしい。初出場した前年大会から、右にこぼしてしのぎ切れなかった前日を含めて3ラウンド連続でボギーを喫していたからだ。
お椀をひっくり返したようなグリーン形状で、前後左右に逃げ場がないセカンドは開幕前の練習ラウンドでもショートしていた。「ホントに、もうホントに苦手って分かってる上で行かなきゃいけないんで。きょうもいいショットでしたけど、あと2yd右に行けば、たぶん(傾斜で)くぼみに行っちゃってたと思う。ああいう風にパーを獲ればいいんだって、新しいイメージをつけることができたかな」と実感を込めて言った。
そこから2バーディを加え、8番では奥のカラーからパターで長い距離を沈めるパーセーブもあって「68」。当地での4ラウンド目で初めてアンダーパーをマークした。「自分にとって“ザ・アメリカ”の難しいコースで、あと2日ラウンドできるのはすごくいいこと」と素直に喜ぶ。
次週最終戦に進めるポイントランキングのトップ60入りには、通算イーブンパー43位から、さらなる浮上が必須。「みんなが気にしているより気にしていないというか、結局やるしかないので。やらないと順位もつかないし、自分に対してフィードバックもできない。そこはもう、腹をくくってやっているつもりです」。1年目は逃した80位までの「カテゴリー1」を2年目で確保したように、コツコツと結果を積み上げていく。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)