◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(14日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇…

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(14日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
笹生優花は3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「72」で回り、通算3オーバー77位で予選落ちした。年間ポイントランキング130位に低迷しており、これがシーズン最終戦。日米ツアーを通じて10試合連続となる予選落ちで2025年の戦いを終えることになったが、「苦しくはないですね。しょうがない」と表情を変えることなく言った。
今季18試合の出場で、予選カットのない大会を含めて通過は5試合にとどまった。直近で4日間を戦ったのは、拠点を置くテキサス州ダラスで開催された6月のメジャー「KPMG全米女子プロ選手権」(66位)までさかのぼる。大目標ではあるメジャーも全米女子プロを除く4大会でカットラインをクリアできず、2月のアジアシリーズ「ホンダLPGA」の17位がシーズンベスト。これが唯一のトップ20でもあった。
通過圏内54位から出たこの日も前半に集中した3バーディを反撃につなげられなかった。代名詞ともいえるドローボールは少しつかまりがきつい印象で、グリーン上で微妙な距離を沈めてしのぐ場面も散見された。2022年に275.61ydでツアー3位だったドライビングディスタンスは今季261.89ydで68位。パーオン率58.61 %は154位に低迷するなどショット面のスタッツは自己ワーストの数字が並ぶ。

2021年「全米女子オープン」優勝をきっかけに目標だった米ツアー参戦を果たし、昨年は史上最年少で大会2勝目を飾った。破竹の勢いで築いてきた24歳のキャリアに訪れた転換点。「自分が出したかった結果とは全然違いますけど、楽しかった1年。こういうのがあってこそのゴルフ生活だと思う。これで人生が終わりって感じでもないですし…」と話し、どこまでも平静を保った。
「オフの仕事もありますけど、トレーニングと練習をしっかりやっていきながら、来年もまた新しい発見があれば」。過去5年のメジャー優勝者として優先順位の高い出場資格「カテゴリー3」を有し、過去2シーズンの優勝者が集まる来季開幕戦から戦うことができる。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)