伏見は伊藤とのバッテリーで今季、最優秀バッテリー賞を受賞していた(C)産経新聞社 阪神・島本浩也と日本ハム・伏見寅威の交…

伏見は伊藤とのバッテリーで今季、最優秀バッテリー賞を受賞していた(C)産経新聞社
阪神・島本浩也と日本ハム・伏見寅威の交換トレードが11月14日、両球団から発表された。
左の中継ぎが補強ポイントになっていた日本ハムと第3捕手を課題としていた阪神の思惑が合致した形となったが、今回のトレードの背景には球界内からも考察の声が上がっている。
【速報】阪神島本と日本ハム伏見が電撃トレード
︎「FA加入選手が異例の事態に…その背景には?」阪神は梅野が残留でどうなるのか?速報でお伝えします!
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月14日に自身のYouTubeチャンネルに「【速報】阪神島本と日本ハム伏見が電撃トレード!!『FA加入選手が異例の事態に…その背景には?』阪神は梅野が残留でどうなるのか?速報をお伝えします!」と題した動画を更新。今回の2球団のトレードに独自の考察を加えている。
まず阪神においては先に梅野隆太郎がFA権を行使せず残留を決めた。その上でベテラン捕手を獲ったという判断に「ちょっとびっくりしている」と述べた高木氏。
「同じポジション獲られたということは心中察すると、複雑だなという気はするんだけどね」と梅野の心中を慮る場面も。
一方の日本ハムにおいても「まさかFAで来た選手を出すとは想像がつかなかった 意表をつかれた」とコメント。伏見はオリックスからFA移籍で3シーズンを過ごした。
今季は64試合に出場、打率.241、2本塁打。今季が3年契約の最終年だった。
一方、チームではエース、伊藤大海とホーム開幕戦の4月1日のソフトバンク戦から7月末までバッテリーを組むなど、道産子コンビで今季沢村賞にも輝いた伊藤の勝ち星の内、10勝をマーク、パ・リーグの最優秀バッテリー賞を受賞していた。
高木氏は伏見が後半戦において出場機会が減ってきたことを指摘。「使われることが少ないな」「CSでも田宮の次が進藤」と田宮裕涼、プロ2年目の進藤勇也の出場機会が増えてきていたとした。
特に進藤へは新庄剛志監督始め、首脳陣の評価も高いことを認めた上で、「だからといって伏見がいらないかというと、『大丈夫?』という気がするんだけど」と経験豊富なベテラン捕手の放出判断に、一抹の不安もあるとした。
ただチームでは今季4番も務めた郡司裕也、強打で知られるアリエル・マルティネスと捕手陣も層が厚いことから、どのような起用を行っていくかも注目とした。
一方、阪神が伏見を求めた背景にも目をやった。「阪神は優勝したからといってあぐらをかいている」チームじゃないとしながら、「新しい血を入れて刺激として受けるといいかな」とアグレッシブな姿勢もあるとした。
今回のトレード総括としては「双方にとって良い戦力を揃えた」と、経験豊富な選手どうしの交換となったことで新たに生まれる化学反応も注目になるとした。動画の最後では2選手の新天地での活躍も願った高木氏。
今後さらに動いてくる球団もあるのか。オフに入って活発化する戦力補強の行方に引き続き、注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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