『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(11)広島サンダーズ 髙梨海輝 後編(前編:髙梨海輝が振り返る、最後…
『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(11)
広島サンダーズ 髙梨海輝 後編
(前編:髙梨海輝が振り返る、最後の春高バレー前の転機 コロナ禍でつかんだ「跳んで叩く感覚」>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?

(c)古舘春一/集英社
選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
ブラジルから帰ってきたあとの日向翔陽(烏野高校)
【アウトサイドヒッター】
木兎光太郎(梟谷学園高校)、佐久早聖臣(井闥山学院高校)
【ミドルブロッカー】
黒尾鉄朗(音駒高校)、昼神幸郎(鴎台高校)
【セッター】
宮侑(稲荷崎高校)
【リベロ】
夜久衛輔(音駒高校)
「ブラジルから帰ってきたあとの日向は、なんでもできますよね。スパイクを打って、トスも上げて、レシーブもして......それで、あれだけジャンプしてくれたら心強いです。ブラジル修行、僕も行ってみますか(笑)。
サイドは佐久早。サーブもいいし、安定感があって、チームにとってプラスになる選手です。手首のひねり、回転とかもリアルですね。もうひとりは木兎。チームを盛り上げてくれそう。バレーは雰囲気が大事ですし、流れのスポーツなので、盛り上がると止まらなくなる。サンダーズで言うなら、木兎は西本選手みたいな感じですね。
ミドルは黒尾さん。一番好きなキャラです。ミドルなのにレシーブがうまいし、バックアタックもできて、もちろんブロックもめちゃめちゃうまい。もうひとりは昼神。"これぞブロック"というのがいいですね。それほど記憶に強く残る選手ではないのに、なんかいいブロッカーだなって感じがいいです。
セッターは宮侑。攻撃的なセッターで、どんなスパイカーもうまく操りますよね。チームを引っ張るし、サーブもいい。あとは自分が大阪出身なので、関西弁なのもいいですね。リベロは夜久さん。冷静なところが好きです。
ちなみに清風高校は、青葉城西のモデルだそうですね。ユニフォームはほとんど一緒。水色の色使いや、襟の感じも同じです。今回のベストメンバーに、青葉城西の選手は誰も選んでないんですが(笑)」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「黒尾さんが『リード・ブロックは我慢と粘りのブロックであると同時に 最後に咲う(わらう)ブロックだ』というセリフはいいですね。最後まであきらめずに追いかけて、しっかりワンタッチをとって、というのはミドルとして教訓になります。やっぱり、トスが速いと『うわ、はやっ』と諦めがちなので。自分も最後まで手を出せるようにしたいです」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs白鳥沢学園高校
「ウシワカ(牛島若利)に、日向(翔陽)と影山(飛雄)は圧倒されるんですが、先輩たちに支えられて、全員の戦いで1点1点をもぎ取っていく。強敵に立ち向かって勝つのがいいですよね。ツッキー(月島蛍)も覚醒するし、いいシーンが多いです!」
(連載12:ジェイテクトの岩本大吾は関田誠大のトスに「鳥肌が立った」 今季は新しい仲間と、あと一歩届かなかった頂点へ>>)
【プロフィール】
髙梨海輝(たかなし・かいき)
所属:広島サンダーズ
2002年10月11日生まれ、大阪府出身。192cm・ミドルブロッカー。中学からバレーを始め、大阪の名門・清風高校に進学。3年時には春高バレー3位に貢献した。その後、東亜大学では1年時の中国大学1部春季リーグでスパイク賞を受賞。2024年の春季リーグではブロック賞に輝いた。卒業後、広島サンダーズに入団した。