NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26シーズン開幕前特集ディビジョン…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26シーズン開幕前特集

ディビジョン1 カンファレンスB

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

昨シーズン最終章に待ち構えていた、過酷な6連戦。泥だらけになりながら決勝の舞台にたどりつくも、栄光はその指先からこぼれ落ちた──。

プレッシャーにさらされる環境下では、ほんの小さな差が結果を左右する。追い上げを見せながらも逃した、二度目の優勝。「あと5分あれば……」。フラン・ルディケ ヘッドコーチは国立競技場でのプレーオフトーナメント決勝・東芝ブレイブルーパス東京戦を、そう振り返る。

そこから生まれた今季スローガンが、『GRIT』である。「情熱と忍耐力」を意味するその言葉には、困難な状況でも前進を止めない強さ、そして時間をかけて築いてきたチーム文化を次の世代へとつなぐ覚悟が込められている。

移籍新加入は11月12日時点で安江祥光のみ。大型補強を行わなかった点に、内部競争を通じたチーム全体の底上げと、信頼関係の深化がうかがえる。

ルディケ氏がヘッドコーチに就任して10シーズン目、マキシ ファウルアがキャプテンとなり2年目の今シーズン。「あと5分」の続きを、ピッチに描く。

注目選手紹介

SH 藤原 忍

日本代表の主力選手にもなった、試合のテンポを支配するアタッカー型スクラムハーフ。研ぎ澄まされた嗅覚で試合の"匂い"を嗅ぎ取り、攻撃をデザインする。屈強なフォワード陣へ素早いテンポでボールを送り出す様は、まさにフィールドの猛獣使い。

PR 為房 慶次朗

2024年3月にリーグワンデビューを果たすや、圧倒的なドライブ力で存在感を発揮。日本代表でも信頼を勝ち取り、キャップ数は11月8日時点で早くも18。スクラムの最前線で、スピアーズの強力なセットピースを支えている。

(藤本かずまさ)