坂本怜 第1シードに逆転負けを喫し4強入りならず 男子下部ツアー「兵庫ノアチャ…
坂本怜 第1シードに逆転負けを喫し4強入りならず
男子下部ツアー「兵庫ノアチャレンジャー」(兵庫・ブルボンビーンズドーム/チャレンジャー75)シングルス準々決勝が11月14日に行われ、第6シードの坂本怜(IMG/世界ランク180位)は第1シードのツェン・チュンシン(台湾/同131位)に6-4,1-6,6-7(11)の逆転で敗れ、4強入りとはならなかった。
【画像】「兵庫ノアチャレンジャー」シングルス組み合わせ
19歳の坂本は、9月にはATPマスターズ1000上海で予選を勝ち上がったものの、その後は欧州のツアー、チャレンジャーに出場し勝ち星を挙げることができず。「精神的に疲れていた」と休息をとって今大会を迎えた。
初戦敗退が続いていたことで「いいリズムがなかった」としながらも、1回戦ではマックス・ベイシング(イギリス/同416位)を7-6(6),6-7(4),6-3で、2回戦ではヒネク・バートン(チェコ/同296位)を3-6,6-3,6-4のフルセットで勝利。準々決勝で第1シードのツェンと初対戦となった。
第1セットのサービスゲームでは高い確率でファーストサーブを入れてリズムを掴むと、先にリードを奪った坂本。一時は追いつかれたものの、アグレッシブな姿勢を貫いて再びリードを奪って6-4とする。
だが、第2セット以降はツェンの堅いディフェンスを前に、攻撃がかみ合わない。2度のブレークを許して第2セットを1-6で失うと、最終セットもツェンの粘り強さ、カウンターショットの巧さが際立つ。坂本は6-5の第12ゲームやタイブレークで計5本のマッチポイントを握るも、詰めの甘さが露呈し活かせなかった。
敗戦後、ベンチに腰を下ろした坂本。「くそったれというのが一番大きい。あのボレーをちゃんと決めきれていればとかいろいろある」といろんな思いがよぎり、悔しさからすぐには立ち上がれなかった。
それでも下を向いてばかりはいられない。「コーチとも話して、それを決めきれるかどうかの差だと思った。運が悪かったと言えばそういうものなのかもしれないけど、僕がうまくできるところは確実にあった。『つまらん、こんなスポーツ』とも思うけど、終わってみたら僕に課題を示してくれたいい試合だった」と、収穫のある試合だったとする。
ボレーの処理やチャンスボール、アプローチショットの詰めの甘さなど技術的なレベルアップに加えて、「こういう試合を経験して、自分がどういう気持ちで(試合に)臨みたいのか自分なりの答えを見つけること」と心の部分の成長も必要だとした。