◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー7…
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆5728人)
この日最初のバーディだった12番では8m、13番(パー3)で6mをカップに流し込んだ。「67」でまとめる最終18番(パー5)のバーディ締めも8mを沈めたもの。堀川未来夢はそれでいて、「グリーンを読み切れていない。小さな傾斜があって、一筋外れたりする」と不満げだった。
4試合を残して今季は平均パット部門でツアーのトップを走る(1.6952)。もともとパターを得意クラブにしてきたとはいえ、2019年以降、深刻なイップスに陥っていたのを思えば華麗なるカムバックではある。21年以降、3勝(通算4勝)をマーク。周囲からは病魔を断ち切ったように思われても、本人は「多少、改善できているのかなと思いますけど、一番良かった時の感覚に比べたらまだ6割ぐらいですね」と言うのだ。
クロウグリップをはじめ、試合で“手が動く”握り方のトライを繰り返してきた。本当ならば、シンプルに握りたい。「やっぱり順手の方がフィーリングも出るので」。ホールアウト後の練習では順手で何気なく転がせても、「試合ではまったく使いものにならない」のが長年、笑顔の裏にしまっている悩みだ。
通算7アンダー、首位に1打差の2位で週末を迎えることになった。22年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来のタイトル獲得へ「まだ2日目。あしたちゃんと3つ、4つ…5つくらい伸ばせたら最高」と意気込む。その先には「いつかは順手、いつか普通に戻りたいですね」という切実な思いもある。(静岡県御殿場市/桂川洋一)