◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー7…
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆5728人)
石川遼と同組でプレーしたプロ初戦の中野麟太朗は、ともに通算3オーバー61位で予選ラウンドを通過した。規定の60位タイまでのカットラインはプロのみが対象。アマチュアの佐藤快斗(東北福祉大)がイーブンパー39位の決勝ラウンド通過圏内に留まったことで、ラインが下がり同順位の選手たちが滑り込んだ。
1オーバーから出た石川は前半1番、3番(パー5)で2m前後のバーディパットを外し、その後も復調のきっかけ探しに必死になった。1つ落として迎えた後半14番ではフェアウェイからの2打目がグリーン手前の池へ。残り115ydをロフト52度のウェッジで放ったショットのバックスピンが災いした。「完ぺきに打って奥からちょっと戻したかったんですけど、キャリーを出せなかった」とダブルボギーを叩き、予選通過圏外にはじき出された。
勝負の最終18番(パー5)で2オンに成功しながら、ボールはピンが立つエリアとは違う奥の段に止まった。イーグルパットはフックラインの強烈な下り。右に打ち出し、カラーを滑らせることで勢いを殺してカップから1.5mで止め、なんとかバーディで締めくくった。
大会5勝目を連覇で目指すことしは「やっぱりかなり意気込んで」御殿場に入った。「72」で薄氷を踏む決勝進出に安どしながらも「その意気込みを良い方にもっていくこと、コントロールすることがなかなか難しい。試合に対するメンタルの持って行き方にすごく課題が残る」と反省した。
11日にプロ転向したばかりの中野は2オーバー70位から3バーディ、4ボギーの「71」で回った。出だし1番で2打目のスピンをコントロールしきれず、グリーンからフェアウェイに球が戻った。3mのボギーパットを懸命に沈める立ち上がりから、前日から感じた緊張感と付き合い、3番(パー5)で最初のバーディ。「ちゃんと(予選を)通ってこそプロかなと思ったので、この18ホールは何がなんでもあきらめずに打とう」と奮い立った。
後半14番で石川同様、セカンドショットを池に入れながらボギーで切り抜けたのが、「(2ダブルボギーの)きのうよりも成長した」ところ。デビュー戦での決勝ラウンド進出に「最低限で、最大限というか。最終ホールでボギーを打って予選落ちをしたこともあって、カットライン上(の戦い)などは得意ではなかった。最終ホールもバーディを狙いつつボギーは絶対に打たないようなマネジメントを考えられたのは、良い方向かなと思います」と自らに及第点を付けた。杉浦悠太、蝉川泰果、池田勇太らトッププロとともに週末を迎える。(静岡県御殿場市/桂川洋一)