ゴングからわずか24秒、右カウンターでアゴ、直後にテンプルを撃ち抜く衝撃の秒殺KO。「チャンスをやってもモノにできない…
ゴングからわずか24秒、右カウンターでアゴ、直後にテンプルを撃ち抜く衝撃の秒殺KO。「チャンスをやってもモノにできない」「名前負け」との識者の評価、対戦相手の「狩りやすい選手」など下馬評を一瞬で吹き飛ばす“秒速KO劇”にファン騒然となった。
9日、後楽園ホールで開催された「RISE 193」で、木村“ケルベロス”颯太(心将塾)と田中佑樹(TARGET SHIBUYA)が対戦。試合は衝撃の24秒決着。試合前のバチバチ感と“見下しムード”のなか、ケルベロスが驚きの秒速勝利を収めた。
会見では互いに「ちょうど良い相手」と発言。踏み台としか見ていない姿勢から、試合前から火花が散っていた両者。田中が「ランキング上で一番狩りやすい選手。次は上に行きたい」と早くも次の目標を口にすると、ケルベロスも「喧嘩売ってくれてありがとうございます」と挑発。ただし、RISE伊藤隆代表からは「(ケルベロスは)チャンスは何度もあげたのにモノにできなかった」と痛い言葉も飛び出し、後がないのが実情。入場時にもABEMAの解説・一馬から「名前負けしている戦いが続いている」との厳しい意見が出るなど、四面楚歌の状況だった。
そして迎えた本番。前日の“舌戦”や世間の評価は一瞬で吹き飛ぶ。開始早々、田中はワンツーの右でプレッシャーをかけるが、ケルベロスが冷静に右ストレートで田中のアゴを撃ち抜いてぐらつかせた直後、さらに強烈な一撃をテンプルにヒット。田中はマットに沈み、首を起こすもピクリとも動けず、レフェリーがすぐに試合をストップ。わずか24秒でケルベロスのKO勝利となった。
ファンも衝撃のKO劇に「カウンターか」「秒殺かよ」「チワワじゃなかったのか」「ダメージえぐいやろ」と騒然。テンプルにコンパクトに当てられたあとの田中のリアクションに「危ないよ痙攣してる」「完全に飲まれたな」など驚きと心配の声も。
スローでも、一度は右で撃ち抜かれたケルベロスだったが、すぐに右カウンターでアゴを迎撃。さらに横に崩れかかった相手のテンプルに追撃をグサリ。マットに田中の頭が突き刺さる衝撃のKOシーンとなった。敗者がコーナーで号泣する姿が印象的だった。
この試合を見守っていた田中の同門・YA-MANも唖然とした表情を見せた。試合後、ケルベロスはリング上からマイクを握り、念願のYA-MAN戦をアピール。「今日はどう? これで戦う気になってくれた?」と語りかけ対戦を要求すると、YA-MANは「強くなってたよ。でも俺とやるにはまだまだなんじゃない? 早く上に上がってこい」と応戦。YA-MANはその場で、次なる標的であるYURA戦後にケルベロスとの対戦を示唆した。