第56回明治神宮野球大会は14日から試合が始まる。各地区、連盟を勝ち抜いた大学11校、高校10校が頂点を争う。ともに決…

 第56回明治神宮野球大会は14日から試合が始まる。各地区、連盟を勝ち抜いた大学11校、高校10校が頂点を争う。ともに決勝は19日の予定。高校の部の優勝校の所属地区は、来春の選抜大会で「神宮大会枠」を得る。

 高校の部は、今夏の甲子園4強の山梨学院が優勝候補だ。身長194センチで体重100キロ、最速152キロの右腕菰田(こもだ)陽生(はるき)が強力打線の軸も担う。対する帝京(東京)は1試合平均7得点近い打線で16年ぶりに秋の都大会を制した。その勝者が戦う九州国際大付(福岡)では、長打が打てる1番牟礼(むれ)翔に注目だ。

 花巻東(岩手)は今夏の甲子園を経験した選手が多く、総合力が高い。51年ぶり出場の崇徳(広島)は、中国大会4完投の徳丸凜空(りく)が鍵を握る。初出場の帝京長岡(新潟)は主力の大半が1年生。対する英明(香川)は四国大会で他県の1位校を次々と破るなど、ともに勢いがある。神戸国際大付(兵庫)は投手層が厚く、大崩れしない。中京大中京(愛知)は持ち前の粘り強さを発揮したい。

■大学の部は青学大が連覇を狙う

 大学の部は東都勢が優勝17度と最多で、東京六大学勢が16度。今大会も2連盟の代表が優勝争いの中心になりそうだ。

 青学大(東都)は史上6校目の大会連覇を狙う。豊富な選手層で、「戦国」と称されるリーグを6連覇中。プロ野球ドラフト会議で中日から1位指名を受けた右腕中西聖輝と、DeNA1位指名の内野手・小田康一郎が投打の柱だ。歴代最多7度の優勝を誇る明大(東京六)は、3年ぶりの頂点をめざす。こちらも西武1位の捕手小島大河、日本ハム1位の右腕大川慈英、ロッテ2位の左腕毛利海大がそろう。

 優勝3度の東亜大(中国地区)は、今大会の出場校中最長ブランクとなる18年ぶりの出場。杏林大(東京新)は立大前監督の溝口智成監督の指導のもと、初出場。(室田賢、大宮慎次朗)

■明治神宮大会の組み合わせ

11月14日

(1)英明―帝京長岡

(2)山梨学院―帝京

(3)立命大―東農大北海道オホーツク

(4)日本文理大―佛教大

15日

(1)中京大中京―神戸国際大付

(2)花巻東―崇徳

(3)神奈川大―東亜大

(4)名城大―杏林大

16日

(1)北照―英明と帝京長岡の勝者

(2)山梨学院と帝京の勝者―九州国際大付

(3)明大―立命大と東農大北海道オホーツクの勝者

(4)日本文理大と佛教大の勝者―青学大

17日

(1)高校の部準決勝

(2)高校の部準決勝

(3)八戸学院大―神奈川大と東亜大の勝者

18日

(1)大学の部準決勝

(2)大学の部準決勝

19日

(1)高校の部決勝

(2)大学の部決勝