西武から満を持して米球界に飛び込む今井(C)産経新聞社 日本の剛腕に対する関心が一気に高まった。11月10日に西武からポ…

西武から満を持して米球界に飛び込む今井(C)産経新聞社
日本の剛腕に対する関心が一気に高まった。11月10日に西武からポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍が容認された今井達也だ。
かねてからメジャーを抱いていたとされる今井はこれ以上にないタイミングで海を渡る。現在27歳の右腕は、25年シーズンも24試合に登板して3年連続2桁の10勝を達成。防御率1.92、WHIP0.89、178奪三振(奪三振率9.89)のハイアベレージを記録し、「エース」と称される実績を残した。
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その価値は早くもMLBの移籍市場を騒がせている。現地時間11月11日には、ラスベガスで開催中のGM会議に出席した大物代理人で、今井と契約を結んでいるスコット・ボラス氏が「彼はヤマモト(山本由伸)がやってきたことを全てやった選手だ」と力説。その上で「彼は本当に勝てるチームでプレーし、最高レベルで戦いたいと強く願っている」とビッグマーケットチームでのプレー願望があるという意向を示した。
大物投手のFAが少ないとされる今冬の移籍市場の状況もあり、今後の成長も見込める今井は人気銘柄となりつつある。6年1億5000万ドル(約231億円)と契約規模を予測した米移籍専門メディア『MLB Trade Rumors』は「多くのチームは来年5月で28歳という彼の若さを高く評価している」とした上で「12年間3億2500万ドルの契約を確保したヤマモトほどの収入力は見込めないが、すでにメッツとヤンキースが獲得を本格的に検討している」と伝えた。
とりわけ熱心とされるのが、17年ぶりの世界一奪還に燃えるヤンキースだ。
ヤンキースのあらゆる情報を発信している米メディア『Empire Sports Media』は、近年、日本市場への結びつきを強くしようと画策している同球団は今井を「過小評価されている」と分析。「イマイの獲得は変化をもたらす選手を手に入れるチャンスとなる」と首脳陣が争奪戦に意欲を示している背景を記した。
「ヤンキースがマサヒロ・タナカを起用して、日本市場で大きな話題を呼んだのは、かれこれ10年以上も前の出来事だ。それ以来、ヤンキースは他球団がオオタニ(大谷翔平)やヤマモトといった日本人スターを獲得するのを傍観してきた。これはヤンキースにとって決して好ましい状況ではない。
そんなヤンキースのモチベーションは、単なるマーケティング事情や懐古趣味だけではない。2026年に向けて、先発陣の層の厚さは深刻な懸念事項となっている。ゲリット・コール、クラーク・シュミット、カルロス・ロドンがいずれも開幕戦を欠場すると見込まれているため、安定した投球回数と、もちろん将来性も求められる。イマイはその両方を兼ねている理想的な存在なのだ」
無論、今井獲得も相当な数のライバルが見込まれる。とはいえ、豊富なタレントを誇るヤンキースはボラス氏が明かした「本当に勝てるチーム」との意向とも合致。契約条件さえ整えば、一気に他球団を出し抜ける可能性もゼロではない。
果たして、日本球界を席巻した若獅子が袖を通すユニフォームは何色なのか。大争奪戦の行方に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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