2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選…

2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選手たちが神宮の頂点を目指す。「秋の全国大会」の舞台に臨む、高校の部10チームの選手たちを紹介する。

 九州国際大付(福岡)が九州大会を制し、4年ぶりに明治神宮の舞台に戻ってきた。今年は2人の投手と、大型スラッガーをひっさげての出場。前回2021年の4強を上回る成績に期待がかかる。福岡大会では強豪を次々と倒して優勝。九州大会では強豪・神村学園(鹿児島)との競り合いにも勝利し、強さを誇った。

 その神村学園戦で先制2ランを放つ活躍を見せたのは、1番に座る右スラッガー、牟禮 翔外野手(2年)だった。鋭いスイングと大きなフォロースルーが特徴で、182センチ、92キロの体格を生かした打撃が売り。九州大会でも15打数6安打、打率4割を誇り、打点はチームトップの7打点をマークした。全国の舞台でどこまで実力を発揮するか注目される。

 投げては左右の2投手が「必勝リレー」で勝利に導いた。九州大会4試合すべて、先発の左腕・岩見 輝晟外野手(1年)から、背番号1の右腕、渡邉 流投手(2年)につなぐ継投で勝利した。

 「スーパー1年生」の呼び声高い岩見は、188センチの長身を生かした最速144キロの直球を武器に、九州大会で19回を投げて21三振を奪う快投。打っても5番打者として打率4割をマークするなど、牟禮とともにチームの柱として勝利に貢献してきた。

 明治神宮大会では2回戦(準々決勝)から登場。山梨学院(関東=山梨)と、帝京(東京)の勝者と対戦する。屈指の初戦カードを制したチームとの対決で、九州国際大付が誇るタレントの実力が試される。