◇国内女子◇伊藤園レディス 事前(13日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)はやる気持ちを抑える…
◇国内女子◇伊藤園レディス 事前(13日)◇グレートアイランドC(千葉)◇6769yd(パー72)
はやる気持ちを抑えるように、佐久間朱莉は「年間女王を早く決めたいですけど、ただひたすら優勝を意識してやりたい」と話した。今週、メルセデスランキングで2位以下を残り2試合の合計優勝ポイント(=700pt)より引き離せば、女王は決まる。自分が何位で周りが何位なら…という細かい条件は大会中に考えられるわけがない。「勝てばいいんですよ」と豪快に意気込みを口にした。
この日は霧雨が舞って「4枚重ね着」(佐久間)するほど冷え込んだが、大会3日間の天気予報はいい。「通算15アンダーぐらいいけたら勝てるんじゃないかな」。その目標は優勝争いのためだけではなく、秘めた野望のためでもある。平均ストローク60台へ。「めちゃめちゃ意識してます」と明かした。
平均ストロークは総合力の指標で、国内女子ゴルフでは“進化の証”でもある。記録が残る初年度の1990年シーズン1位・高村博美の72.6701(単純比較で今季77位相当)で始まり、97年に福嶋晃子が71.9580で初のアンダーパーを記録、19年に申ジエ(韓国)が69.9399で初めて70台の壁を破った。60台達成者は24年の山下美夢有の69.1478を最高に4人しかいない。
佐久間は現在、同部門1位で70.0102(出場33試合、107.5ラウンド=R)。「細かい計算はわからないけど、毎日60台を出していけばいけるんじゃないかな」。残り3試合(次戦の大王製紙エリエールはパー71)の計11Rを「69」ペースで駆け抜ければOKだ。
「一日3アンダーでいいんですかね?本当に一流の人しかやってないんで」。勝って初の女王を決めて、勢いに乗って5人目の快挙を目指したい。(千葉県長南町/加藤裕一)
<女王の可能性があるメルセデスランク上位4人>
1/佐久間朱莉/2431.11pt/―
2/神谷そら/1790.94pt/640.17pt差
3/河本結/1694.41pt/736.70pt差
4/菅楓華/1558.70pt/872.41pt差
※右端は1位との差
<過去の平均ストローク60台>
2019年/申ジエ/69.9399/27試合(86R)
2022年/山下美夢有/69.9714/33試合(108R)
2023年/山下美夢有/69.4322/32試合(104.5R)
2024年/山下美夢有/69.1478/25試合(82.5R)、竹田麗央/69.2378/32試合(95R)、岩井明愛/69.9040/30試合(95.5R)