持ち味の投手力を強みに守り勝つ野球を進めた藤川監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 守備…

持ち味の投手力を強みに守り勝つ野球を進めた藤川監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 守備の名手に贈られる「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」が11月12日、発表された。

 シーズンでぶっちぎりの優勝を果たした阪神からはセ・リーグ史上最多となる7人が選ばれた。

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 プロ5年目で初受賞となったのは三塁手部門の佐藤輝明。昨季は両リーグ最多の23失策と苦しんだがリーグ優勝を果たした今季は6失策と減少、安定したスローイングも光り、また一歩成長を示した。

 「お祭り男」でも知られる森下翔太もプロ3年目で初受賞となった。佐藤、森下とも打撃面で圧巻のパフォーマンスでチームを支えたが、堅守もリーグ制覇の大事なキーワードとなった。

 一方、阪神勢が独占したGG賞では「埋まらなかったポジション」にもひそかに注目が集まった。

 セ・リーグ遊撃手部門はプロ2年目の巨人・泉口友汰が初受賞。2位は広島の矢野雅哉と続いた。

 ほかにも外野手部門では阪神からは森下以外にも先にFA権を行使せず残留を決めたばかりの近本光司が5年連続5度目の受賞と貫禄を示した。

 ファンの間からはこの結果にXなどSNS上でも多くの選手の受賞に喜びの声とともに「見事なほど、レフトとショートが課題になっているのが可視化されている」「来年はここに立石くんが入ってさらに増えるかも」など、ドラフト1位で獲得、即戦力内野手として期待される立石正広(創価大)への期待の声もあがる。

 話題に上がった、レフト、ショートのポジション問題は今季の戦いでも度々、クローズアップされた部分でもあった。

 開幕左翼を務めた前川右京が不振で二軍落ちする中、「チャレンジ枠」として多くの若手選手がポジションを埋めてきた。

 一方の遊撃ポジションにおいても最も多く出場したのは小幡竜平の84試合、次いで木浪聖也の44試合、熊谷敬宥の32試合と続く。

 守り勝つ野球を固める意味でも二遊間の固定は大事とあって、果たして来季チームのショートストップを務めるのはどの選手となるのか。左翼含め、リーグ連覇を目指すチームのし烈なポジション争いの行方は来季も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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