1年を通してフル稼働した山本(C)Getty Images 投手としての“最高の栄冠”には届かなかった。 現地時間11月…

1年を通してフル稼働した山本(C)Getty Images
投手としての“最高の栄冠”には届かなかった。
現地時間11月12日に全米野球記者協会(BBWAA)は、今季最も優れた投手に贈られる「サイ・ヤング賞」の投票結果を発表。ナ・リーグはパイレーツのポール・スキーンズ(パイレーツ)が満票で受賞となり、最終候補入りしていた山本由伸(ドジャース)は3位に終わった。
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当然の戴冠ではある。スモールマーケット球団であるパイレーツでは味方打線の援護が少なく、勝敗こそ10勝10敗に終わったスキーンズだが、防御率1.97は両リーグトップ。また、リーグ2位タイの216奪三振に加え、奪三振率も10.36のハイアベレージ。MVP投票の判断材料ともなっている選手の勝利貢献度を表す指標「WAR」では、8.0(米サイト『Baseball Reference』より)の好結果を叩き出していた。
3位となった山本も、評価対象となるレギュラーシーズン中に12勝(8敗)をマーク。さらに両リーグトップの被打率.183を残しただけでなく、防御率2.49、WHIP0.99、奪三振率10.42と軒並みハイアベレージを叩き出し、怪我人の絶えなかった先発ローテーションを守り抜いた。
スキーンズの残した成績を見れば、今季の受賞は納得がいく。ただ、一部で驚きを呼んでいるのは得票差だ。スキーンズが1位票を満票で手にしたのに対して、山本は2位票すらもゼロ。結果的に両雄の間には「138」もの差が出たのだ。
MLBが結果を知らせた公式Xの投稿には、「スキーンズで納得」「今年は仕方がない」「客観的に見てこの結果で当然だ」とスキーンズの受賞を推す声が相次いだ一方で、「ヤマが素晴らしい一年を過ごし、ドジャースをポストシーズンに導いたことを考えると、彼がその賞をもらうべき」「心の底からヤマモトを選びたい」「投票用紙にヤマモトの名前を書かなかった人もいる」「この得票はどういうこと?」「ヤマモトを2位にすら選ばない理由は何?」といった山本の得票数の少なさに驚く声も目立った。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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