2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選…
2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選手たちが神宮の頂点を目指す。「秋の全国大会」の舞台に臨む、高校の部10チームの選手たちを紹介していきたい。
中国大会で33年ぶりの優勝を遂げた崇徳(広島)が「古豪復活」ののろしを上げた。広島大会では初戦で近大福山を破ると、準々決勝で広島新庄、準決勝で広島商を撃破。決勝では広陵に惜しくもサヨナラ負けを喫したが、中国大会では初戦で1点を失っただけで準々決勝からは3試合連続で完封勝利しての優勝だった。
その原動力は、紛れもなく左腕エース・德丸 凜空投手(2年)の奮闘だった。中国大会4試合すべて完投。失点は初戦の3回に失った1点だけだった。3試合連続の完封を含め、30イニング連続無失点、防御率0.27の快投でチームを優勝に導いた。
広島大会の広島商戦、延長10回タイブレークに及ぶ激戦でも、159球の完投勝利。今年の夏の広島大会決勝、甲子園切符の勝利目前の9回に追いつかれて敗れた悔しさをバネに、粘り強い投球を身につけてきた結果でもあった。
打線では2番の國川 航希内野手(1年)、3番の松村 皇成内野手(1年)の1年生コンビに、背番号14の6番打者・平田 悠外野手(2年)の3人が、4割を超える打率を残した。國川は3ランを含めチームトップの5打点をマークして打線をけん引した。
明治神宮大会は、初出場した1974年以来、51年ぶり2度目の出場となる。2回戦(準々決勝)からの登場で、初戦は15日の第2試合で花巻東(東北=岩手)と対戦する。左腕・徳丸が、右スラッガーを誇る打線と対峙し、51年ぶりの勝利を目指す。