進藤はポストシーズンでも存在感を示した(C)産経新聞社 ソフトバンクの日本一で幕を閉じた今年のプロ野球。一方、パ・リーグ…

進藤はポストシーズンでも存在感を示した(C)産経新聞社

 ソフトバンクの日本一で幕を閉じた今年のプロ野球。一方、パ・リーグを盛り上げたのは2年連続リーグ2位となった日本ハムの戦いぶりだろう。

 リーグ覇者のソフトバンクと戦ったCSファイナルSでは3連敗してから3連勝で“逆王手”をかけるなど、シーズンを最後まで盛り上げた。

【動画】「ダルビッシュみたいな風格」日本ハム・達孝太のヒーローインタビュー

 目指すリーグ優勝、日本一は来季への宿題となったが、今季も新たな戦力の台頭が光った。2年目捕手の進藤勇也もその1人だ。

 今季、出場試合はわずか13試合に留まるも、印象的なパフォーマンスで存在感を示した。
 
 5月21日のソフトバンク戦(エスコンF)では先発の北山亘基とバッテリーを組んで9回1失点10奪三振の完投勝利をお膳立てする好リードを見せたほか、シーズン終盤の9月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも、先発した達孝太をプロ初完封に導くなど、先発陣の好投を引き出すリードを見せたのだ。

 勢いを維持して、ポストシーズン初出場となったソフトバンクとのCSファイナルSでも、達とのバッテリーで第1戦、さらに大一番となった第6戦にも「8番・捕手」でスタメン起用されるなど、学びの多い1年となった。

 着々と投手王国を築いているチームの捕手ポジションにおいて、今季最も多くマスクを被ったのは田宮裕涼の73試合、続いて伏見寅威が62試合と続く。

 さらには今季序盤に捕手としての出場も多く、打撃では4番も務めた郡司裕也など日本ハムの正捕手争いはし烈を極める。

 「打てる捕手」としても知られる田宮は今季打率.253、5本塁打をマーク。4番も務めた郡司は打率.297、2桁となる10本塁打と打撃でもチームを支えた。

 要所で光る活躍を見せ“次世代捕手”として期待される進藤にとっても、さらに出場機会を増やすためには打撃向上も大きな課題となるだろう。

 チーム防御率はソフトバンクに次ぐ2.53と先発完投できる投手も多く在籍、ハイレベルな争いが続いている。これら投手陣を支える扇の要として先頭に立って引っ張るのは果たして、誰となるのか。

 来季の正捕手争いも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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