◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇…

勝みなみは“おじいちゃん孝行”のフロリダ2連戦

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

米ツアー3年目、すっかり慣れたはずの入国審査で勝みなみはちょっとだけドキドキしたそうだ。「じいちゃんが一緒だったので…」。今回はいつも帯同している母・久美さんに加え、祖父・市来龍作さんを伴っての渡米だった。

前週「TOTOジャパンクラシック」からのルートとして、ツアーのほとんどの選手が利用した伊丹→羽田→ダラス→タンパの移動をともにしてきた。「でも、入国審査の方がすごくいい人で。『私のおじいちゃんです』って伝えたら、『オーケー、エンジョイ!』みたいな。アクシデントもなく、スムーズに来られました」と笑う。

2年前に7位、昨年14位と好相性のコース

85歳になってもアクティブな祖父は、これまでも友人との海外旅行の道中でカリフォルニア州ペブルビーチGL開催の2023年「全米女子オープン」や、聖地セントアンドリュース オールドコースでの昨年「AIG女子オープン(全英女子)」などに足を運んだことがある。ただ、いずれも4日間通しての観戦ではなかった。「おじいちゃん孝行というか、お母さんも『人生最大の親孝行だ』って言ってくれていますし、そこは良かったのかな」。2人に招待される形で訪れた初めてのフロリダをエンジョイする祖父の様子に目を細めた。

日本ツアーでは孫の優勝を全て見届けてきたという龍作さんの前で、待望の米ツアー初優勝を遂げられたら最高だ。その予感が漂うシーズンも送ってきた。昨季まではポイントランキング80位までの「カテゴリー1」確保に必死だった本大会を、ランク18位で迎えられていることが何よりの証拠。60位までが出られる次週の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」初出場も決めており、「気持ち的には余裕もありますし、できれば優勝してCMEに行きたい」と貪欲に話す。

初出場した2年前は7位に入り、昨年も14位と好相性を誇るペリカンGC。孫が「台風みたいな人」と笑って評する祖父の現地応援も、きっと力になる。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)