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 11月12日(現地時間11日)、ダラス・マーベリックスはGM(ゼネラルマネージャー)のニコ・ハリソンを解雇することを発表した。現地メディア『ESPN』をはじめとした各メディアが報じたのち、チームが公式に発表している。

 マブスのオーナーであるパトリック・デュモンは「親愛なるマブスファミリーの皆さんへ」と題された声明を発表した。マブスはルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)をトレードで放出して以降低迷を続けており、その現状を受けた決断であることが述べられている。

「2024年5月30日(現地時間)、マーベリックスはウェスタン・カンファレンス優勝を果たしました。NBAファイナルでは惜しくも敗れましたが、私たちは皆、チームの未来が明るいと信じていました。ファンの皆さんには、私たちに“成功への責任ある姿勢”を求める正当な権利があります。今シーズンのスタートは、マーベリックス組織の誰もが満足しているものではありません。私たちは希望に満ちたシーズンになると信じていました。皆さんはマブスに高い期待を寄せていますし、私も同じ思いです。結果が期待に達しないとき、行動する責任は私にあります。そこで、ゼネラルマネージャーのニコ・ハリソンと決別する決断を下しました」

 ハリソンは昨年2月にドンチッチをレイカーズへトレードする決断を下した張本人であり、このトレードによってNBAの勢力図が大きく変化した。ハリソンはトレードを「今勝つための決断」としていたが、マブスはNBAファイナルの有力候補から低迷するフランチャイズへと転落。今シーズンのマブスは3勝8敗でウェスタン・カンファレンス14位と低迷しており、得点ランキングはリーグ29位と落ち込んでいる。ドンチッチ在籍時にリーグ屈指の攻撃力を誇っていたマブスの転落は明らかであり、ハリソンは契約を2年残して解雇される事態となった。

 デュモンの声明は次のように続いている。

「2025-26シーズンの大部分はまだ残されています。選手たちは勝利の文化に深くコミットしており、この決断はチームを前向きな方向へ導くために欠かせないものでした。この数ヶ月がどれほど困難なものであったか、深く理解しています。どうか、私がマーベリックスの成功に全力で取り組んでいることをご理解ください」

 チームの発表によると、マット・リカルディとマイケル・フィンリーが共同暫定GMとしてチームを率い、「恒久的な後任者を探すための包括的な調査を開始する」とのこと。