竹丸を一本釣りした巨人の戦略は奏功するか(C)産経新聞社 ロマンか現実か。ファンの評価は真っ二つに分かれています。 10…

竹丸を一本釣りした巨人の戦略は奏功するか(C)産経新聞社

 ロマンか現実か。ファンの評価は真っ二つに分かれています。

 10月23日のドラフト会議で、鷺宮製作所の社会人ナンバーワン左腕・竹丸和幸投手の一本釣りに成功した巨人です。ドラフト会議の前日となる22日に、「1位は竹丸投手」と公表。他球団を牽制した結果、即戦力のサウスポーを単独で指名することができました。

【動画】この圧巻のパワー!岡本がバウアーから2打席連続弾を放ったシーン

 2位は早稲田大のMAX152キロを誇るサイド右腕・田和廉投手、3位は亜細亜大のMAX154キロ左腕・山城京平投手を指名。1位から3位を即戦力投手で固める指名で、来季の確実な勝利数の上積みを目指した形になったのです。

 アマチュア野球の取材歴が長いスポーツライターは言います。

「戦略的に『竹丸単独』には一定の評価ができると思います。もし公表しなければ、竹丸を巡って競合となり、クジを外す可能性もありましたから。ある球団は竹丸に強い興味を示しながらも、巨人の公表を踏まえ、大学生の即戦力投手へと乗り換えて、無事単独1位で指名したとも聞きます。それでも、巨人ファンの間では『1位は創価大の立石に行って欲しかった』との声がくすぶっているのも、また事実なのです」

 その背景には、何かあるのでしょうか。

「巨人は今オフ、岡本和真のポスティングシステムを使ってのメジャー挑戦を容認しました。今シーズンの戦いを見ても、岡本がケガで離脱すると同時に、戦力ダウンは否めず、チームは優勝争いから大きく後退していきました。長打力にあふれた4番候補の補強は急務で、ドラフト市場には同じ内野手の立石がいる。ならばそこに行くべきではないか、との思いは確かに理解できます」

しかし、チームには競合必至での立石指名とはいけない事情もあったのです。

「シーズン後半になると、先発ローテーション投手が6人、揃わなくなってしまった。野球はピッチャー。そして守りです。阪神に引き離された15ゲーム差を埋める意味でも、近未来のロマンである立石選手の獲得よりも、即戦力投手の補強に乗り出したことは、やむを得ないでしょう」

 そして6位で獲得した浦和学院高の藤井健翔内野手は、それこそ「ロマンの塊」であると断言するのです。

「181センチ、96キロの大きな身体は高校生とは思えません。振る力、遠くに飛ばす力は魅力的です。近い将来、『あの年、藤井を6位で獲れたのは大きかったな』と振り返ることになっても、不思議ではありません」

 ドラフトの評価は直後ではなく、5年後、10年後に分かると言われています。まずは来季の活躍を、しっかり見ていきたいものです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】巨人ドラフト1位指名は「23歳即戦力左腕」 主砲、岡本和真が抜ける中、左投手獲得を目指す”逼迫した状況”とは

“目玉”の立石を引き当てた阪神は3項目で「A評価」 即戦力左腕の単独指名も疑問が残った巨人の選択とは?【ドラフト総評/セ・リーグ編】

【関連記事】横浜の怪物に、常勝軍団を支える大型右腕…次に話題となるのは誰だ? 2026年ドラフトで注目される“超逸材”10選