Jリーグが10月度の月間表彰を発表し、J3月間ベストゴール賞を受賞したアスルクラロ沼津MF向井ひな太の“1人ロングカウ…

 Jリーグが10月度の月間表彰を発表し、J3月間ベストゴール賞を受賞したアスルクラロ沼津MF向井ひな太の“1人ロングカウンター弾”があらためて脚光を浴びた。

 ゴールが生まれたのは、10月12日に敵地・金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われたJ3リーグ第31節のツエーゲン金沢戦。開始間もない前半7分、熊本の大谷駿斗が右サイドでドリブル突破を仕掛けるが、沼津MF宮脇茂夫がゴールライン寸前でうまくボールを奪取。自陣の中盤中央に下がっていた向井へ斜めのミドルパスを通す。

 コントロールするかと思われたが、向井は胸でボールを大きく前方へ送って相手選手を置き去り。ぐんぐんと加速し、スライディングしてきた相手選手より先に触ってツータッチ目。中央右寄りを攻め上がり、ボックス手前でスピードを緩めてカットインし、相手DFのチャージを物ともせず、最後はペナルティアーク内から左足を振り抜いてゴール左隅へ鋭いシュートを突き刺した。

 月間ベストゴール賞を受賞した向井は、リーグを通じて「自分の持ち味であるスピードを活かしたプレーから得点につなげることができてよかったです。これまで積み重ねてきたトレーニングの成果を形にできたゴールでした」とコメントした。

■「なんだこの1人ロングカウンター」

 向井の“1人ロングカウンター弾”の月間ベストゴール賞受賞に対して、SNS上には「抜群の初速からの圧倒的加速!This is HINATA!!!おめでとう!」「エグい突破からのゴール!うちのひな太のスーパーゴール!!」「これマジでえぐいよな」「なんだこの1人ロングカウンター」「こっ、これはスゲぇ!!!月間どころか年間ベストゴールになっても異論はないよ」などの声が寄せられた。

 静岡県出身で、身長162cmのアタッカーである向井は、2001年12月27日生まれの23歳。JFAアカデミー福島から札幌大を経て2024年に沼津に加入。1年目はリーグ戦3試合出場に終わったが、2年目の今季は35節終了時点で20試合(スタメン10試合)に出場して3得点を挙げている。

 沼津は現在、勝点28のJ3最下位。JFL降格の危機にある。残り3試合で逆転残留を果たすことができるか。もう一度、向井のスーパーゴールが求められている。

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