坂本怜 4大会ぶりの白星「明日も試合できるのを前向きに捉える」 男子下部ツアー…
坂本怜 4大会ぶりの白星「明日も試合できるのを前向きに捉える」
男子下部ツアー「兵庫ノアチャレンジャー」(兵庫・ブルボンビーンズドーム/チャレンジャー75)シングルス1回戦が11月11日に行われ、第6シードの坂本怜(IMG/世界ランク180位)は、予選から勝ち上がってきたマックス・ベイシング(イギリス/同416位)を7-6(6),6-7(4),6-3で下して2回戦に進んだ。
【画像】「兵庫ノアチャレンジャー」シングルス組み合わせ
19歳の坂本は、9月にはATPマスターズ1000上海で予選を勝ち上がったものの、その後は欧州のツアー、チャレンジャーに出場し勝ち星を挙げることができず。「精神的に疲れていた」と2週間の休息をとって今大会を迎えた。
初戦となったこの日は、予選2試合を勝ち抜いたベイシングと対戦。坂本はビッグサーブ、伸びのあるストロークで押していくも、相手は簡単なミスがなく、しぶとく返球してコートに収める。試合を左右したのは、坂本が決定力だった。
第1セットは互いにサービスキープが続け、タイブレークに突入。6-6で坂本が難しいハーフボレーをネット際に落とし、そのまま7-6(6)で奪取する。しかし、第2セットはサーブの精度に苦しむ坂本が常にリードを許す展開。粘り強く、再びタイブレークに持ち込んだが0-5のビハインドを巻き返せずに1セットオールとなった。
一進一退の中で迎えた勝負の最終セット、「日本で試合できることがモチベーションになって、きついときにファイトする理由になる」と第1ゲームで坂本が強打とネットプレーでいきなりブレーク。序盤からペースを握ると、ファーストサーブの確率も50%台から70%に上昇し危なげなくサービスキープしていく。最後まで流れを手放さなかった坂本が、5-3の第9ゲームで2度目のブレークに成功し、2時間半の熱戦を制した。
この1か月間、勝ち星がなかったことで「いいリズムなかった」と試合を難しくさせてしまったと言う坂本だが、「それが1年中できるわけではない。負ける(可能性のある)試合ではあったので、明日も試合できるのを前向きにとらえていきたい」とした。
2回戦ではヒネク・バートン(チェコ/同296位)と対戦する。