重なったトラブルに角田は嘆いた(C)Getty Images F1第21戦サンパウロGP決勝が現地時間11月9日、インテ…

重なったトラブルに角田は嘆いた(C)Getty Images
F1第21戦サンパウロGP決勝が現地時間11月9日、インテルラゴスサーキットで行われ、レッドブルの角田裕毅は17位に終わり、またも悔しい結果となった。レースを通して2度のペナルティを受けたことで順位を上げることが出来ず、完走したマシンの中で最下位に沈んだ。
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スタート直後、アストンマーティンのランス・ストロールに追突した角田に最初の10秒ペナルティが課せられると、24周目、ペナルティ消化のためのピットイン時に、今度はチームスタッフが規定違反となる作業ミスを犯してしまう。これによりさらに10秒ペナルティが重なり、角田の挽回の可能性は潰えた。昨年は7位入賞を果たしたこのインテルラゴスでのレース、今回は予選でもQ1敗退を喫するなど、良いところがないままサーキットを後にすることとなった。
現地メディアでは、角田の落胆の表情を伝えている。『Grande Premio』はレース終了後のトピックの中で、「ユウキ・ツノダは、サンパウロGPの決勝について、言葉少なに振り返った。日本人ドライバーは、71周に及ぶレースの中で受けた複数のペナルティを嘆き、『この週末は何もかもうまくいかなかった』と語った」などとコメントを紹介。
他にも、序盤でのストロールとの追突について振り返った角田が、「何が起きたのかを確認する必要がある。接触があったこと自体、気づいていなかった。これから分析する」と述べた言葉も掲載しており、同メディアは、「週末全体についてはレッドブルのマシンのペース自体は評価したものの、結果には悔しさをにじませた」などと評している。
同じくブラジルメディア『Autoracing』では、角田の2度のペナルティにもフォーカス。スタート直後の追突とともに、ピットストップ時のペナルティの詳細をレポートしており、「1人のメカニックが(ペナルティ消化の)10秒が経過する前に作業を開始し、明確にスポーツ規則に違反した」と綴っている。
また、今回のレースで2点が加算されたペナルティポイントにも言及。角田は累積7ポイントとなり、1レース出場停止となる12ポイントに近づいたとして、「次戦以降は新たなインシデントを避けるために細心の注意を払う必要がある」などと同メディアは訴えている。
今回のグランプリも初日からマシンに手を焼き、決勝では自身やスタッフのミスも重なり不本意な内容で終えた角田。来季去就の行方が注目を集める中、巻き返しへのパフォーマンスを残り3戦でみせるしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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