2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選…

2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選手たちが神宮の頂点を目指す。「秋の全国大会」の舞台に臨む、高校の部10チームの選手たちを紹介していきたい。

 「帝京魂」が復活劇を遂げた。16年ぶりに秋季東京都大会を制したのは帝京だった。都大会3回戦で終盤の逆転劇による1点差ゲームを制した以外は、打力を誇って優勝まで駆け上がった。

 原動力となったのは、4番・安藤 丈二内野手(2年)と、5番・目代 龍之介外野手(1年)の右スラッガーコンビ。安藤が打率.467を残し本塁打2本をマークすれば、目代も1年生ながら2アーチを放った。3回戦の逆転勝ちは、8回のこの2人による2者連続アーチでの逆転劇。まさにチームを救ったコンビのバットは、明治神宮大会でも勝利に導くことができるか。

 そのほか、6番・木村 成良内野手(1年)が打率.550をマークすれば、8番・鈴木 優吾捕手(1年)も打率.400をマーク。島末 明弥外野手(1年)も打率3割をマークするなど、目代も含めた1年生の打撃も帝京の強さでもある。

 投手陣では、技巧派左腕の仁禮 パスカルジュニア投手(2年)が面白い存在。打者からは球の出所が見にくい変則気味のフォームで、日大三相手の準々決勝では見事に完封勝利を挙げた。全国の舞台でどこまで実力を発揮できるか。

 投打ともに「帝京魂」を引き継ぐ逸材が揃う。大会初日の第2試合(11時開始)の1回戦で、山梨学院(関東=山梨)と対戦。明治神宮の舞台でさらなる強さを見せつけるつもりだ。