◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー…
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
2023年の「日本アマチュア選手権」王者・中野麟太朗(早大4年)が11日、プロ転向を表明した。今月1日にスポンサー契約を結んだ太平洋クラブの記者会見に出席。13日(木)開幕の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡・太平洋クラブ御殿場コース)でデビューする。
7歳でゴルフを始めた中野は明大中野高時代の2021年に「全国高校選手権」で優勝。日本アマ制覇は創部から90年を誇る早大ゴルフ部で初めてだった。24年には「全国大学対抗戦」を団体戦で制し、初の栄冠をもたらした。24年の国内ツアー「東建ホームメイトカップ」ではアマチュア最少ストロークに並ぶ「61」をマークするなど好結果を残した。
10月末にアラブ首長国連邦で行われた「アジアパシフィックアマチュア選手権」を3位で終え、アマとしてのキャリアに区切りをつけた。22歳の誕生日であるこの日、学生服で会見に登場し「私、中野麟太朗は本日をもってプロ転向いたします」とプロ宣言した。「メジャーの大会に挑戦し、優勝争いができるような選手になりたい。勇気や希望を与えられる、子どもたち、若い世代の夢を作れるプロになれるよう精進していきたい」と目標を口にした。
「Top of the Top」の理念を掲げる太平洋クラブとは2030年10月までの長期契約を結んだ。申ジエ(韓国)、金谷拓実といったキャリアを通じてグローバルに活躍する選手たちの仲間入り。大きなサポートに感謝し、「優勝した喜び、悔しい思いを積み重ね、実りのあるアマチュアを過ごせた。プロ転向まで積み重なったと信じています」と語った。
次週の「ダンロップフェニックス」(宮崎・フェニックスCC)にも主催者推薦により参戦予定。その後は日本ツアーの予選会(3次から)に参加して来季の出場権を目指す。また、ことし通過したオーストラリアツアーの予選会の権利を生かして、海外でのプレーも視野に入れている。
プロデビュー戦の予選ラウンドは前年優勝の石川遼、賞金ランキングトップを走る生源寺龍憲と回る。御殿場コースは、2年前のアジアパシフィックアマで惜敗した悔しさも残る場所。「(プロ)初戦をここで迎えられること、新たな挑戦ができることをうれしく思います。一打一打、自分らしくアグレッシブなプレーを皆さまにお見せできたらと。自分の調子が100%出せるのが不安はありますが、楽しんで4日間プレーしたいと思います」と意気込んだ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)