秋の岡山路を駆け抜ける「おかやまマラソン2025」が9日、開かれた。あいにくの雨の中、フルマラソン(42・195キロ)…
秋の岡山路を駆け抜ける「おかやまマラソン2025」が9日、開かれた。あいにくの雨の中、フルマラソン(42・195キロ)に1万4567人、ファンラン(5・6キロ)に1348人が参加。フルマラソンでは男女とも大会記録を更新した。
午前8時45分のスタート時点は雨で、気温14.5度湿度98%のコンディション。レインコートをまとったランナーたちは、号砲とともに一斉にシゲトーアリーナ岡山(岡山市北区)前を飛び出していった。
沿道からは11万3千人(主催者発表)が声援を送った。ランナーたちは中心市街地から郊外に向かい、ゴール地点のJFE晴れの国スタジアムに戻ってきた。アニメのキャラクターやピエロなどのコスプレ姿で走る参加者もいた。
フルマラソンは男女とも大会記録を更新した。2時間16分58秒を記録した男子1位の豊田紘大さん=岡山商大付AC=は「この大会の優勝を目標にしていたので、大会記録を更新して優勝できたのは本当に大きい」。女子1位は2時間43分12秒で、初出場の清水穂高さん=GRlab。「コースがすごい走りやすくて。まさか自分が優勝できるとは」と喜んだ。フルマラソンの完走者は1万3221人(完走率90.8%)だった。
ファンランを走った総社市の主婦山県未緒さん(54)は「雨にも負けず完走することができました。沿道の方も声を張り上げ応援してくれたので、とても励みになりました」と笑顔をみせた。伊原木隆太知事も完走した後「(雨天は)晴れの国の知事として申し訳ないという思い。こういうこともありますが、盛り上がるのがおかやまマラソン」と話した。
ゲストランナーの一人で、2008年の北京五輪女子マラソンに出場した中村友梨香さんは声をかけながら走った。「日常と違う経験になって、雨でもこんなことがあったんだって記憶に残ると思います」(北村浩貴)