<大相撲十一月場所>◇二日目◇10日◇福岡・福岡国際センター【映像】豊昇龍の背中に異変? 初日からの“変化” 横綱昇進5…

<大相撲十一月場所>◇二日目◇10日◇福岡・福岡国際センター

【映像】豊昇龍の背中に異変? 初日からの“変化”

 横綱昇進5場所目で、横綱として初の賜杯を目指す豊昇龍(立浪)は初日、前頭筆頭・伯桜鵬(伊勢ヶ濱)に通算9個目となる金星を配給する形で黒星スタート。負けられない2日目、初日とは異なる様子で土俵に臨んだ豊昇龍に気づいた一部ファンが「背中が…」「まだ2日目なのに」「背中大丈夫か?」などざわつく一幕があった。

 この日、豊昇龍は結びで小結・隆の勝(常盤山)と対戦。初日は張り差しで上体が上がったところを伯桜鵬に寄り倒され、元若乃花・花田虎上氏に「(豊昇龍は)張り差しで上体が上がっていますよね。あれだけ早い瞬発力のある力士に対して、張っていったら、こうなりますよ。張ってなんか全然ダメですよ。攻め間違い。立ち合いが」と苦言を呈されていた。

 隆の勝もスピードと馬力のある押し相撲を得意とする力士。同じ轍を踏めない横綱だが、土俵に上がるなり、昨日との“変化”に一部ファンが着目。背中にはまだ2日目にも関わらず、初日には見られなかった“カッピング”の跡が複数確認できた。その様子に「背中どうした?」「昨日は無かった」「万全じゃないのか」「早くもカッピング」など心配の声が相次ぐ。しかし、この日の豊昇龍はそんな“雑音”を振り払う圧巻の横綱相撲を披露した。

 立ち合い右の突き押しで豊昇龍の出足を止めようとした隆の勝だったが、豊昇龍の勢いを止めることができず。むしろ、一歩、二歩と力強い出足で踏み込んだ豊昇龍は電車道で隆の勝を押し出して圧勝。館内がどっと沸いた。

 「寄せ付けず。あっという間に雌雄を決することになりました」ABEMA実況も感嘆の取り口で連敗を回避。解説を務めた元小結・松鳳山は「立ち合いで起こされた。逆に隆の勝がやらないといけなかった」と指摘。今場所の初白星を手にした豊昇龍に対してファンも「カッピング効果」「めちゃくちゃ横綱相撲」「素晴らしい」「電車道だ」など興奮気味に続いた。

 一方、結び前の一番で初日に豊昇龍に土をつけ、自身も苦手とする伯桜鵬と対戦した大の里(二所ノ関)は危なげなく寄り倒して2連勝。先場所同様に一年の締めくくりを熱戦で飾るべく、3日目以降の両横綱の奮闘に期待したい。(ABEMA/大相撲チャンネル)