【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【ホッコータルマエ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬
【ホッコータルマエ】
3歳の1月から7歳の11月まで大きな故障をすることなく39戦を戦ったタフネスで、東京大賞典と帝王賞を2回ずつ、川崎記念を3回、JBCクラシック、チャンピオンズC、かしわ記念などを制覇しました。その父キングカメハメハは芝・ダート双方で一流馬を出しましたが、ダート向きの代表格といえばこの馬の名が挙がります。
種牡馬としては、ブリッツファング、ブライアンセンス、レディバグ、メイショウフンジン、ゴライコウ、リュウノフライトなど多くの活躍馬を送り出し、初年度に80万円だった種付け料は、2025年には300万円に上昇しています。
母方にパワー型の名血であるアンブライドルドを抱えていることが血統的なセールスポイントです。アメリカンファラオ、アロゲート、シスキンなどの直系先祖で、3年連続米リーディングサイアーとなったタピットの母の父。日本でもコントレイル、スワーヴリチャード、グランアレグリアなどに含まれています。
全日本ダート種牡馬ランキング(中央ダート+地方競馬)は、2023年5位、2024年4位、2025年は11月9日現在で3位。ダート界の頂点を狙えるポジションまで上昇してきました。
成長力とスタミナに優れ、直線の短いコースがベスト。昇級戦を苦にしません。気難しさがなく、四肢が頑健で長く使えるところがランキング上位を保つカギとなっているのではないかと思います。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「寒い時季に強い血統は?」
近年、日本の気候が亜熱帯化しているといわれ、暖かい時季が長くなる一方、寒い時季が短くなっています。ただ、さすがに11月に入ると日本列島を寒さが覆ってきました。
11月から2月までの4ヵ月間の成績(以下冬場)を調べると、この時季に成績が上昇する種牡馬、下降する種牡馬が見えてきます。
上昇する種牡馬の代表はルヴァンスレーヴ。冬場は連対率20.8%で、それ以外は17.6%。11、12月の成績はとくに優秀です。
下降する種牡馬の代表はサートゥルナーリア。冬場は連対率15.3%、それ以外は22.1%。ただし、11月は成績が悪いわけではなく、12〜2月に落ち込みが見られます。
リーディング上位種牡馬のなかで、冬場のほうがベターな種牡馬は、ロードカナロア、ドレフォン、リアルスティール。一方、それ以外の季節がベターな種牡馬は、エピファネイア、モーリス、リオンディーズ、レイデオロ。ほとんど変わらない種牡馬は、キズナ、キタサンブラック、ドゥラメンテです。
もちろん、レース条件や相手関係によって好走凡走はありますから、馬券検討で迷った際の最後のひと押しのファクターとして使うぐらいがちょうどいいかもしれません。