<大相撲十一月場所>◇二日目◇10日◇福岡・福岡国際センター【映像】波紋を呼んだ「お断り」行為 実際の様子 一年の締めく…

<大相撲十一月場所>◇二日目◇10日◇福岡・福岡国際センター

【映像】波紋を呼んだ「お断り」行為 実際の様子

 一年の締めくくりでもある大相撲十一月場所がいよいよ幕を開けた。初日から横綱・豊昇龍(立浪)に土がつく番狂わせでファンを沸かせるなか、二日目の取組では館内で“お断り行為”が見られ、「会場のマナーは大切」「マナーは人に強要するものじゃない 自分を律するもの」などさまざまな反響を呼ぶ事態となった。

 序二段二十枚目・日煌(伊勢ノ海)と序二段十九枚目・朝阪神(高砂)の取組中の出来事。立ち合い後、両力士が激しい攻防を繰り広げるなか、中継画面の向かって左側の東方からフラッシュが繰り返し焚かれ、チカチカと土俵や力士に光が当たっていた。取組はその後、日煌が朝阪神を引き落としで下して1勝目を挙げた。朝阪神は1敗目を喫した。

 前後の他の取組ではフラッシュが焚かれていなかったためか、土俵上がチカチカと光る場面に視聴者からはさまざまな意見が寄せられた。「フラッシュすごかったないま」「フラッシュを焚きすぎだろ」と驚きの声や「フラッシュはよくない」「会場のマナーは大切」「力士の集中力に影響する」と批判の声が上がる一方、「フラッシュのほとんどは報道陣」「マナーは人に強要するものじゃない 自分を律するもの」と擁護する声も寄せられた。

 日本相撲協会の「相撲競技観戦契約約款」によれば、禁止行為として「フラッシュ、光線により、視界を遮る行為、その他これらに類するものを使用した競技進行妨害」が明記されている。もちろん、これは報道陣に向けたものではなく、観客への注意事項だろう。

 今や誰もが“小型のカメラ”を手にする時代。“推し力士”を撮影したい気持ちは理解でき、それにより相撲ファンの裾野が広がるメリットもある。一方で、禁止されていることを知らずにフラッシュを焚いてしまったというケースもあるはずだ。

 令和7年最後の本場所を気持ちよく終えるためにも、現地で観戦するファンは今一度、日本相撲協会が提示している「大相撲観戦時のお願い」を確認しておくとトラブルの防止にもつながるだろう。(ABEMA/大相撲チャンネル)