5回東京開催2週目。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。セレクトセールの高額馬やアメリカのトレーニングセール…
5回東京開催2週目。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。セレクトセールの高額馬やアメリカのトレーニングセール出身馬など各厩舎の素質馬がスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【11月15日(土) 東京芝1600m・牝馬】
◆ダノンプレサージュ(牝、父サートゥルナーリア、母シーウィルレイン、美浦・大竹正博厩舎)
2023年のセレクトセール(当歳)に上場され、取引価格は2億2000万円。母は芝1200mと芝1200mの豪G1を2勝、半兄に京都新聞杯2着のダノントルネードがいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F79.7-11.5の好タイムをマークした。「普段は穏やか。そこまで求めなくても動いてくれるし、いい流れで乗り込めています。まずは芝のマイル戦で見てみたい。牝馬にしては馬格もあるし、いいモノを持っていると思います」と大竹正博調教師。鞍上はD.レーン騎手が予定されている。
◆マスターソアラ(牝、父シスキン、母マスターワーク、美浦・蛯名正義厩舎)
伯父にメートルダール(中日新聞杯)、いとこにパラレルヴィジョン(ダービー卿CT)がいる。「気が良さそうなタイプ。前進気勢が強いので目立った時計は出していないけど、いいスピードがありそう。ポテンシャルはあると思います」と津曲調教助手。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
【11月16日(日) 東京芝1600m】
◆ダノンマスタング(牡、父Not This Time、母In a Jif、美浦・田中博康厩舎)
OBSマーチセールの出身(65万ドル)。全兄のCogburnは米G1・ジャイプールS(芝5.5F)を勝っている。先週の追い切りはウッドチップコースで6F78.7-1F11.3の好タイムをマークした。「まだ性格的に幼いところがあるけど、しっかりと動けています。いいスピードがありそう。米国産馬にしてはゴリゴリの筋肉質という感じでもないし、軽い走りで芝のマイルぐらいが良さそうです」と田中博康調教師。鞍上はA.プーシャン騎手が予定されている。
【11月15日(土) 福島芝2000m】
◆メジロピオラ(牝、父リオンディーズ、母メジロシャレード、美浦・武井亮厩舎)
2024年のセレクトセールに上場され、取引価格は5720万円。祖母はGI5勝のメジロドーベル、半兄にショウナンラグーン(青葉賞)、いとこにホウオウイクセル(フラワーC)がいる。当初は夏場のデビューも検討していたが、じっくりと成長を促した。「まだ反応に物足りなさがあるけど、ひと追い毎に良くなっています。調教量や体力面は十分。ずっと同じようなペースで走れるタイプだし、長めの距離向きです」と武井亮調教師。鞍上は丹内祐次騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)