第104回全国高校サッカー選手権兵庫県大会の決勝が9日、三木総合防災公園陸上競技場であり、神戸弘陵が2―1で三田学園を…

 第104回全国高校サッカー選手権兵庫県大会の決勝が9日、三木総合防災公園陸上競技場であり、神戸弘陵が2―1で三田学園を下し、2年ぶり13度目の優勝を果たした。神戸弘陵は12月28日から関東各地で開催される、全国選手権大会に出場する。

 前半に1点ずつを取り合ったが、後半は両チームともに明確な攻め手を欠いた。そんななか、神戸弘陵のFW池壱樹選手(3年)は「必ずワンチャンスはある」と、パスが出ると信じ、何度も相手ゴールに走った。

 報われたのは後半アディショナルタイム。ゴール前で味方のシュートが一度はGKにはじかれた。こぼれ球に反応し、左サイドから駆け込んだのは池選手。守備陣の壁ができ、さらに利き足とは逆になったが、「得意な角度だったし、入る気しかしなかった」と左足でねじ込んだ。

 3回戦まで進んだ2大会前の全国選手権では、スタンドからチームの戦いを見た。「気持ちの高ぶりがすごかった。次は自分が」と誓っていた。

 自らのゴールで全国への道を切り開き、「このときのためにサッカーをしてきた」と喜んだ。(岡田健)