2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選…
2025年の第五十六回明治神宮野球大会は大学の部、高校の部ともに14日に開幕。全国の地区大会を勝ち抜いたトップレベルの選手たちが神宮の頂点を目指す。「秋の全国大会」の舞台に臨む、高校の部10チームの選手たちを紹介していきたい。
関東地区を制したのは山梨学院(山梨)。夏の甲子園で4強入りしたメンバーが残る新チームは、秋の山梨大会準々決勝で東海大甲府との接戦を制するなど、勝負強さも発揮して優勝を果たした。関東大会でも「スーパーシード」のアドバンテージがあったとはいえ、準決勝、決勝は2試合連続の2ケタ得点をマークするなど、強豪相手に打撃力を発揮して頂点をつかんだ。
投打に活躍したのは、この夏も「主力」だった投打の二刀流・菰田 陽生主将。関東大会は背番号3の内野手として出場し、打席では12打数7安打7打点で本塁打1本をマークし、打率.583もチームでも突出していた。プロも注目する右の大型スラッガーは、明治神宮大会で最も注目される選手でもある。
1番・石井 陽昇外野手(2年)が打率.400、6番に座った金子 舜外野手(1年)は打率.429を残し、全試合で打点をマークしたほか、9番の藤田 蒼海内野手(2年)も打率.444と好調だった。石井と藤田は甲子園出場経験も持つ。
投手部門では、この夏の甲子園でもマウンドを踏んだ、最速143キロ左腕の檜垣 瑠輝斗投手(2年)の成長がチームにとっては大きかった。関東大会では背番号1を背負い、決勝で先発7回3失点と試合を作るなど、チームで最多の16.2回を投げ17奪三振。防御率も1.62と「1」としての役割を十分に果たした。
菰田をはじめ、石井、藤田はいずれも右打者。関東大会決勝のスタメン中、7人は右打者だった。近年は左打者の好打者が多いなか、将来性豊かな選手が多いのも特徴だ。
明治神宮大会では、大会初日14日の第2試合(11時開始)の1回戦で、東京代表の帝京と対戦する。